今と昔の就活事情


みなさん、はじめまして。
ハチヨンイズム副編集長の江口です。
主に企画、編集を担当しており、
また、このハチヨンイズム立ち上げの一人として、活動しています。

ボクも不定期ですが、コラム記事を書いてみようかと。

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さて、もう2月ですが、街を見渡すとリクルート姿の学生をたくさん見かけます。
ただいま就職活動の真っ最中なのでしょう。
就活って、おそらくみなさんも多くが経験してきたものかもしれませんね。

ということで、今回は「就活」についてちょっと。
まずは、
昨年の2010年卒(現大学4年生)が就活を行っていたときの人気就職ランキングを。

「2010年人気就職企業ランキング」

1.東海旅客鉄道(JR東海)〈昨年4位〉
2.東日本旅客鉄道(JR東日本)〈昨年9位〉
3.全日本空輸(ANA)〈昨年1位〉
4.みずほフィナンシャルグループ〈昨年3位〉
5.三菱UFJ信託銀行〈昨年20年〉
6.三菱東京UFJ銀行〈昨年2位〉
7.東京海上日動火災保険〈昨年17位〉
8.エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)〈昨年29位〉
8.三井住友銀行〈昨年5位〉
10.ベネッセコーポレーション〈昨年13位〉

出典:リクナビ就職ジャーナル

リクナビの調査によると、1位がJR東海、2位にJR東日本、そして3位にANAという結果です。

ほかにも、銀行なども上位にランクインし、また、損保などの金融関係もランクインしています。また、100位以内を見ても、インフラやメーカー、広告や出版などが多くランクインしているようで、いわゆるその多くが一般的に知名度が高い会社であると考えられます。

しかし、また別のマイナビのランキングを見てみると、

文系
1.JTBグループ
2.資生堂
3.全日本空輸(ANA)
4.三菱東京UFJ銀行
5.日本航空(JAL)
6.ベネッセコーポレーション
7.オリエンタルランド
8.東日本旅客鉄道(JR東日本)
9.三井住友銀行
10.サントリー
理系
1.ソニー
2.パナソニック
3.資生堂
4.サントリー
5.味の素
6.シャープ
7.トヨタ自動車
8.旭化成グループ
9.キャノン
10.カゴメ
出典:マイナビ2010年卒業者大学生の就職人気企業ランキング調査

ここから見るに、文系ではJTB、資生堂、ANAが上位にランキング。
また理系ではソニー、パナソニック、資生堂などが上位に。

同じ時期の学生に対するアンケートでも、こうも結果が違うということは、
はたして「就職ランキング」というものに意味があるのか、と思ってしまう。
そもそも人気就職ランキングの企業が、はたして本当に”良い企業”なのか。
学生はどういうふうに就職の選択をしているのか、気になります。

ハチヨン世代の就活:人気就職企業ランキング

さて、ちょっと話題を変えて、僕らハチヨン世代の就職はどうだったのか。
一応、高校卒業後そのまま大学に進学し、4年で卒業した場合の年を基準にします。
僕らハチヨン世代の大学入学は、2003年度。
なので、卒業は2006年度卒になります。
ということは、就活は2005年の秋以降から行っています。
ということで、就活のデータとして、
2005年~2006年に行われたデータを参照します。

文系
1.JTBグループ
2.全日本空輸(ANA)
3.トヨタ自動車
4.日本航空(JAL)
5.資生堂
6.サントリー
7.三菱東京UFJ銀行
8.みずほフィナンシャルグループ
9.ベネッセコーポレーション
10.フジテレビジョン
理系
1.トヨタ自動車
2.サントリー
3.日立製作所
4.資生堂
5.本田技研工業
6.松下電器工業(現在のパナソニック)
7.富士通
8.ソニー
9.カゴメ
10.旭化成グループ
出典:2007年卒業者大学生の就職人気企業ランキング調査

2010年から3年ほど前であるので、そこまでの変化は見られないように思えるが、
顕著なのが、2006年に文系理系ともに上位にきているトヨタ自動車が2010年には共にランキングしていないということです。
また、2006年にはランキングの常連でもあったJALは、現在では企業支援再生機構に対して破綻申請を行うという状況である。
僕らが学生のころには、超人気企業として存在していたJALも、この数年で一気に破綻までの道のりを歩んできたという現状は、
この人気企業ランキングが、果たして“良い企業”ランキングとは、必ずしも一致しないということを裏付けています。

1984年に学生だった人たちの就活

さて、84年という切り口において、今度は84年に就活を行っていた人たち(1985年度卒)
いわば、僕らが生まれた年に就活を行っていた若者たち、現在でいうと47~8歳前後の人たちの当時の就活はどうだったのでしょうか?
40歳代後半という、企業の中において中堅、もしくは管理、取締役など、企業の中枢にいるであろう人たちが、学生時代どのような就活を行なってきたのか、
少し興味がわくテーマです。
データが古いので、まとめサイトからの引用ですが、

文系
1.サントリー
2.東京海上火災
3.三菱商事
4.住友銀行(現在の三井住友銀行)
5.日本電気(NEC)
6.富士銀行(現在のみずほコーポレート銀行)
7.三井物産
8.日本IBM
9.松下電器産業
10.日本生命保険

理系
1.日本電気
2.日立製作所
3.富士通
4.日本IBM
5.東芝
6.ソニー
7.トヨタ自動車
8.松下電器産業
9.清水建設
10.大成建設

出典:過去30年間の就職人気企業ランキング1985年

今では、統廃合などによって名前が改変したりしていますが、現在でも大企業として名を連ねている企業が多いですね。
また、現在と違う点として、銀行や総合商社、ゼネコン、コンピューター・通信関連の企業の人気が多いことが言えそうです。
かつての84年当時の学生が、これらの企業への就職を希望していたということを、
現代の学生や当時学生だった人たちが今どのように考えるか、考えてみると面白そうですね。

時代による学生の就活の違い

さて、これら人気就職ランキングをとっても、当時の世相や当時の学生の考えを垣間見ることができます。
そして、この人気就職ランキングと“良い就職”というものの関連性というもの、疑わしいものだと思います。
どんな就職に就いたとしても、結局は自分がその仕事を頑張るかどうかにかかっていると思います。
84のみんなも、自分が就きたかった仕事を今やっているか、そしてこれからどのように仕事を行っていくか、ちょっと考えてみてもいいかもしれませんね。

就活というテーマで見ても、現代の学生、僕らの時代、かつて学生だった時代、それぞれで考えることや基準が違ったりします。
このあたりも、もっと調べてみてもいいかもしれません。