オシャレで知的な音楽!日本語ラップのすすめ。


最新の日本語ラップリコメンド!

前回、こんなコラムを書きました。
相手をけなすことで人気が取れる唯一の音楽。日本語ラップのすすめ。

これだけだと、ネガティブなイメージだけになりそうなので、
次のコラムの前におまけです!
最近の日本語ラップ好きに人気があると思われる人たちをご紹介。
オシャレで知的な音楽なんです。

DJ BAKU feat.BRON-K / スサノオ



「産まれた時の景色さえ、当たり前なんかじゃない」
相模原を拠点に活躍中のSDジャンクスタのBRON-K。
「あらぶる神よ我らに宿り、三日でいい、頂上に昇れ」
詩的な歌詞に流れるようなラップは中毒的です。

DJ BAKU feat.NORIKIYO / 眠る街



「街は今、嵐の前の静けさ、何か置きそう、革命前夜」
同じく、SDジャンクスタよりリーダーのNORIKIYO。
別名、相模の看板。
不良っぽい外見とは裏腹、普段の日常や、訴えたい想いをストレートにぶつける。
なんといっても、声がかっこいいです。
「ボタンひとつでおじゃんって聞いた」
「文明は進化、なあ?人はもしかしたら、おいてけぼりじゃん?」
「明日くる保証はどこにもないのに」

志人 – アヤワスカ



「ノンポリな愛国青年のドープサウンドが三島やジミヘン、ジャニスを殺したのさ。」
レペゼン高田馬場、降神(オリガミ)より志人(シビット)。
演劇のような、宗教のような、ほかのラッパーとは善くも悪くも別格の存在。
降神のライブは、まるで演劇を見ているように作り込まれたライブなのでぜひ一度生で見てみてください。
「待ち合わせ三時半、いつものジャズ喫茶、シャバに棲む、ジャパニーズマフィア」

BES from SWANKY SWIPE – The Process



「嘘をつくにも腹をわって、欺く時は無理なく笑って」
レペゼン中野、SWANKY SWIPEよりBES。
特徴的なフローと内面の弱さを全面に出した歌詞。
アルティメットエムシーバトルの2007年東京予選チャンピオンと
フリースタイルのうまさにも定評があります。
「増える理想と現実の違い、でも噛み締める納得、明日なら見える。
いつからか空の逆を眺め歩いた、気づけば背中曲線描いた」

ABNORMAL BULUM – 停滞PUNKCITY



アブノーマルブルマ。
アブノーマルなラップのマイクリレーと気持ちいいエレクトロニカ。
「元カノの元彼の元カノの元彼の元カノの元彼の元カノの元彼の」

PSG – かみさま



「神様なんていない。なんて思ってるやつにはいない。神様はいる。と思っているやつにもやっぱりいない。」
レペゼン板橋区、パンピー、スラッグ、ガッパーの三人のラッパーからなるPSG。
確かなスキルをもちつつ、とにかく気持ち悪いナードなラップ。

ジャスワナ – ブラックボックス



「メスとシェフ足して、ジャスワナ。」
レペゼン大田区、ライブラレコード所属、ジャスワナ。
ハードコア最前線な彼らもリリックは作り込まれた知的なラップです。
「時間ですよ、誠に勝手ながら。」

ZONE THE DARKNESS – 降り止まない雨



「死に方が選べないなら行き方をこだわれ」
固すぎる韻で人気の高いフリースタイラーが作品を作ると韻ではないものをこだわる。
レペゼン新小岩、バトルエムシーとして人気なゾーン。
音源も作り込まれてます。

鬼 – 小名浜



「寂しさの中で寂しさが美しいと知る 」
哀愁漂う鬼一家の鬼。
THA BLUE HERBのBOSSを痛烈にディスった作品でも話題になりました。
「二歳の妹がいようと死のうとするお袋に「帰ろうよ。僕が守るから大丈夫」 」

キリコ feat.RUMI – 鏡に映る真実



「少ないリスナーの取り合いなんて意味がないだろ」
異色なMCキリコと、攻撃的なフィメールラッパーRUMIのコラボレーション。
ヒップホップシーンがどんどん小さくなる中、喧嘩なんてやめようぜ。と攻撃的な二人のMCが呼びかける。
キリコは、2chディスの曲など話題が多いMCです。
「どんどん分裂してなにがうまれるんだ」
「後悔するぐらいなら舌を噛んで死ぬわ」

ISSUGI – morning



「人の噂よりも、目の前の日々だろ」
フリースタイルに定評のあるMONJUより、ISSUGI。
レペゼン東京・下北沢 ダウンノースキャンプ。
「人が眠ろうがおかまいなし」

BIG JOE – war is over



「俺たちを分け隔てるこの壁はもういらない。俺たちはおなじじゃないか。違うかい?」
オーストラリアの長い服役から帰ってきた、
レペゼン北海道 マイクジャックプロダクションのリーダー、ビッグジョー。
全編英語歌詞の曲ですが、彼の長い海外での服役やその原因などを想うとかなり泣けます。

クラムボン feat.Tha blue herb – あかり



「みんな善と悪、半分づつで一人さ」
まさかのコラボレーション。
クラムボンと北海道を代表するリリシスト、Tha blue herbのboss。
言葉の重みを感じさせます。
DJ baku主催で2010年にひらかれたkaikoo fesでは、まさかのトリとしてこの曲が歌われました。

七尾旅人×やけのはら – Rollin’ Rollin’



最後は、ここ最近のクラブで流れなかった日はなかったんじゃないか?と思える名曲。
やけのはらのくせのあるラップがいいスパイスになってます。
クラムボンや七尾旅人など、いろいろなアーティストとコラボレーションがしやすいのも日本語ラップの特徴です。
「それがすべてさ、それがすべて」