出世に必要なパートナー


ビジネスマンたるもの、出世競争に勝利しなければならぬという。そして出世する人々には必ずといっていいほど、よきパートナーがいる。たとえばソニーなら井深大と盛田昭夫。ホンダなら本田宗一郎と藤沢武夫。海山商事ならマスオさんとアナゴさんといった具合だ。

快挙の影にはパートナー

少しく昔のことであるが、衝撃的な報道が世界を驚愕の渦に巻き込んだ。なんとガチャピンさんがヒマラヤ山脈登頂を果たしたというではないか。この知らせを聞いたとき自分は歓喜と驚嘆のあまり嗚咽し、号泣した。同時に世界の多くの人々も自分と同様、感動の涙で頬を濡らしたという。この快挙の素晴らしさを得心できない人々もあるというが、彼らは単なる無知でしかない。なぜなら、彼はまだたった5歳の恐竜の子供である。並みの成人でも余程の訓練を積まない限り不可能であろうヒマラヤ山脈登頂を、わずか生を受けて5ヵ年の幼児が成し遂げたのである。なんたるバイタリティーか。しかも彼の生まれは南国。寒さにはすこぶる弱いはずなのだ。普通の生物であれば急激な環境変化に体が対応できず、とっくに亡骸となっているだろう。なんたるアダプタビリティーか。

さらに驚くべきことに、彼の登頂の様子を写真で拝見したがなんと、ほぼ素っ裸なのである。わずかに赤い布切れとゴーグルを装着しているくらいで、あとは何も着付けていない。剥き出しでヒマラヤの寒風を受けながら登頂を果たしたのである。彼の潜在能力には前々から気づいていたが、まさかここまでだとは思っていなかった。彼の頑張りが広

この記事を書いた人

tmyc ヒロシマ出身のコピーライター。ピースヒロシマの一員。 好きな言葉は、チャールズ・ブコウスキの墓に刻まれている「DON'T TRY」、 デュシャンの墓に刻まれている「死ぬのはいつも他人ばかり」であります。

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