憧れのボクシングを体験してみた


子どもの頃は、多くの子どもたちが漫画を読んでいて、大人になって同級生が集まると懐かしい漫画やアニメの話は必ず出てくるものでございます。
そんな中で出てくる話しの一つに
「◯◯を見て◯◯を始めた」というのがよくありますね。

例えば私たちの世代では
「スラムダンク」を見てバスケを始めた人や、
「シュート」を見てサッカーを始めたという人、
けっこういるのではないでしょうか。
始めたわけではなくとも、「やってみたいな」と思いながら漫画を読んでいた人はそれよりもっと多いはず。

私もそんなご多分に漏れず、違う漫画を見る度に”アレやりたいコレやりたい”と妄想したものです。

もちろん「はじめの一歩」を高校生の頃に読んだときはボクシングをしたいと思っていたわけですが、サッカーやバスケと違って気軽にできるものではないので思っただけで終わっていました。

時を越えて2010年。
時空を超えてあの日の夢を叶える時がやってきました!(大げさ)

というわけで、今回は”ボクシング体験”です。

今回お邪魔したのはこちら。

東京は足立区、竹ノ塚にあるボクシングジム「ワールドスポーツボクシング」さんです。プロだけでなく、一般会員さんも数多く所属されているというこちらのジムで、1日入会体験を申し込んでみました。

ちなみに友人のS君と2名での参加です。

初めて間近で見るリング。広いような狭いような。(左は今回のインストラクターさん)

ストーブとやかん。これぞボクシングジム!

今回は体験ということで「健康コース」なるものをやってきました。
「健康コースというとちと楽勝すぎ?」
なんて気もしてくる響きですが、果たしてどうなのでしょうか…。

いざ出陣

3月も終わろうとしているのにとてつもなく寒い、とある日の夜に伺いました。中の人はまばら。なんでもその日は所属3選手の試合があるそうで、一般会員さんも応援に駆けつけているからだとか。皆さん仲がよろしいみたいです。

それはさておき、
簡単な挨拶と着替えを済ませて早速開始!

まずは軽くストレッチ&ランニングマシーン。
これは準備運動みたいなもんですね。

…15分程度で終了。

本当のファイティングポーズを習得

ここからが本番!
巨大鏡の前で、実際にパンチを打つ練習に入っていきます。

まずはジャブ…ではなく、姿勢から!
どんなスポーツでも正しい姿勢は大事ですね。

気をつけの姿勢から…。

・足を肩幅に開き、右足を半歩〜1歩くらい後ろに下げる
・両足をを斜め45度に傾ける。つまり半身状態。右足はつま先立ち!
・膝は曲げる(力を抜く)

続いて腕。

・よくあるファイティングポーズをとりましょう
・脇は締める
・右腕は拳がアゴを隠すように
・左手は顔の少し前に

がポイントです。

わかりづらい!という方はこちらの動画も参考にしていただくと良いかもしれません。
※今回の体験とは全く関係のない動画です。

ここまででだいぶそれっぽく見えてきました。

普段ファイティングポーズをとってみても脇はガバガバ開いていたりするので、これが本当のファイティングポーズかと若干の感動を覚えました。腕での配置はもちろんガードも意識しているわけですが、戦うには防御の意識も大事なんですね。

パンチを繰り出す

続きましては実際のパンチの打ち方。
まずは足を動かさずに動きをチェックします。

ジャブは同じ体制のまま突き出すだけなので比較的簡単です。

そしてストレート。

コツは「足から打つ」ことです。

浮かせてある右足の踵を外側にひねるようにしながら右手を前に突き出していきます。
足の動きが太腿から腰から伝わってきて、パンチの威力が増すとのこと。

右足親指の踏み込み、大事!!

ちなみにジャブとストレートを交互にするとワン・ツーになります。

ステップ。そしてワンツーとの組み合わせ

続いてはステップ。道のりはまだ遠い。

上半身の姿勢を保ったまま、左足を前に出します。
進んだ分と同じだけ、右足を持ってきます。

これだけです。

前に2歩、後ろに2歩、もうちょっと早くーなんてことをやりながらステップを身体で覚えます。そして慣れたところでその動きにパンチを出して行く。

ジャブもストレートも踏み込みから一瞬遅れて出すような、別の言い方をすれば足に釣られて出すような感覚です。

あえて音で表現すると、「ダ(ン)シュ!」という感じです。
「ダ(ン)」が足音で「シュ」がパンチを出す音です。
よくわからないと思いますが、考えないで感じた結果がコレです。

まぁとにかくこれが新発見。
手が足に釣られるということは、早いジャブを出したかったら踏み込みも早くしなくてはならない、ということです。
パンチって上半身だけで出せるものではないんですね!!

サンドバッグを殴る!

続いてサンドバッグ体験!
ついに来た…男なら一度は殴ってみたい例のアレですね。

意外とでかい…

足はほぼ止めたままでしたが約6分間(2ラウンド)殴り続けます。
先程の姿勢を意識しながらジャブ・ワンツーを繰り返しました。

2,3回で骨が痛くなりましたけどね!(泣)

勢い良く打っている右腕の肘の下辺りの骨にですね、かる〜い痛みが走るわけです。
たぶん殴った時の反動から来るのだと思いますが、骨が響くという経験を初めてさせていただきました。

ただしやはり爽快感はかなりあります。
普段は何かを殴るとお捕まりになってしまう恐れもあってなかなかできないので、頑張って殴り続けてしまいました。
ドスッっていう音も出してくれるので、非常に気持がよかったです。

最後の関門ミット打ち

そして最後はミット打ち!
ついに来た…(二度目)
スパーリングもできない素人ではひとまずここが最終目標と言えるでしょう。

インストラクターさんにミットを持っていただいて、「ジャブ」「ワンツー」の指示に従ってパンチを繰り出していきます。このとき気を付けることは、
ズバリ”距離感!”
ちょっと離れたところにミットを構えてくれるので、そこにぴったり合うように踏み込みを調節しなくてはなりません。

これが意外とムズカスィ。
真正面の距離感て意外につかめないものなんですね。

でもでもでも!やっぱり楽しいミット打ち。
ボクシングやってるなぁって感じですごくエキサイティング!!!
なぜかって、打つ度にすっっっっっっごく良い音がなるんですよ!
パーンッ!っていう、その音が「自分すごいかも?」っていう勘違いにも繋がってすごい快感を得られます。

慣れてきたらコンビネーションもやっちゃったりなんかして、上がるテンションの制御が大変でした。ただしこの時点でかなり疲れてるので、テンションに反して身体がついていかないなんていうおまけの事象もでてきますので要注意。
25歳がんばってます(笑)

近くで見ると迫力あります。


ここまでで今回の体験は終了です。

まとめ

学生の頃から一度はやってみたいと思っていたボクシング。
とても疲れはしましたが非常に面白かったです。

今回感じたことは、純粋にストレス発散になるというのと、体力づくりにももってこいということです。

ストレス発散は言わずもがな、黒く荒んだ心を込めて撃ちこめば、気分爽快1日の疲れも逆に吹っ飛びます。そして主に腕と足の内側に筋肉痛がきましたので、その辺りには特に効果がありそうだなと。
また、単純に楽しく運動できるので、ただ走る・筋トレするよりも続く可能性が高いなと感じました。ミット打ちなんかはコミュニケーションをとりながら動けるというのも大きいですね。

パンチを打てるというのは普通のジムでもなかなかないと思いますので、そういうのが好きな方は総合的なジムではなく、ボクシングジムに通うというのも一つの選択肢かもしれません。

気軽に通えるボクシングジムはなかなかないかもしれませんが、興味がわけば探してみてください!
まずは体験してみてその面白さが分かるかもしれません。

この記事を書いた人

としお
webディレクターとしてweb制作会社で働いていましたが2010年1月に退職。現在は自分探しの旅の途中。(ようするに無職)

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