換金はできなくても本格的!日本のカジノに行ってみた。


今回はカジノ体験に行ってきました。

と行ってもマカオやラスベガスに行ってきた訳ではありません。
飛行機や船に乗らなくてもカジノ体験ができるんです!
そう、ここジャポンで!!

しかも、デートスポットとして名高いお台場にあるというではありませんか。
もしかしたらデートの時に使えるかもしれない!
という崇高な夢とヨコシマな思いを胸に、お一人様で突撃してきました。

今回お邪魔したのは、お台場はヴィーナスフォート内にある「カジノ・ヴィーナス」さんです。そこまで広いスペースではありませんが、天井にはシャンデリアがぶら下がっており、ゲームテーブルが並べられたその一角はとても華やかな雰囲気です。

こちらで体験できるゲームは、ルーレット、ブラックジャック、ミニバカラの3種類。
チップを買って好きに遊ぶこともできます。その他、3つのゲームの中から好きなゲームを選んで講習を受けられる初心者向けのエントリークラスと、より実践的な講習を受けられるマスタークラスもあります。

なお、チップを現金や景品に変換することはできませんのでご注意を。メダルゲームのようにチップを借りて遊ぶだけです。もちろん勝った分だけ預けておいて、後で引き出すことはできますよ。
詳しくはカジノ・ヴィーナスのサイトをご覧ください。

さて今回は、テレビゲームなどで一番馴染みのあるブラックジャックのエントリークラスを受講することにしました。

受付を済ませてさっそくブラックジャックのテーブルにつきます。

今回講師を努めてくださったのは、長野さんという男性のディーラーさん。ちなみにこちらのディーラーさんは、皆さん日本カジノスクールの卒業生なんだとか。そういう学校もあるんですね。ちょっと行ってみたい……。

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今回担当してくださった長野さん

ゲーム開始までの流れを身につけよう!

ではでは早速ゲームを……なんて思っていたら、そう甘くはありませんでした。

「カジノに行った経験はございますか?」
「今後行く予定はありますか?」

なんて雑談から始まり行ったことがない旨を伝えると、席探しからゲーム開始までの簡単な流れを教えてくださいました。こんなところから教えてくれるとは!

まずは好みのテーブルを探そう!

まずは自分にあったテーブルの見つけ方から教えてくださいました。


まずはこいつをチェック

各テーブルには写真のようなプレートが置いてあります。そのテーブルに設定された最低の賭け金と最高の掛け金を表したものです。

上の写真の場合は、20〜10000ドルの範囲で賭けてくださいということです。お金がないから10ドルで…というのはダメ。プレートを見ながら自分の持ち分や好みにあったテーブルを選びましょう。好みのディーラーさんのテーブルについたら100ドル〜だった…なんてことのないように!

現金をチップに換金しよう!

席についたは良いものの、チップがなくて賭けられない。そんな状況を脱却するべく次のステップです。

カジノではディーラーに現金を渡し、その場でチップと交換してもらうとのこと。メダルゲームのように自動販売機からチップを借りるのではありません。カジノ≒メダルゲームコーナーのようなイメージでいた私にとっては衝撃の事実でした。(笑)

チップを手にしたらあとは賭けて勝負するだけ!ここからようやく実際のゲームをプレイしていきます。

ブラックジャックってこんなゲーム

まずはブラックジャックがどういうゲームなのかをwikipediaより引用してご紹介。

ブラックジャックは、トランプを利用したゲームの一つである。世界のほとんどのカジノで人気が高い。カードの合計点数が21点を超えることなく、プレイヤーがディーラーよりできるだけ高い点数を得ることを競う。バカラやおいちょカブと似たスタイルのカジノゲームの一種。

ようするにより21に近い合計点数を出した方が勝ちなわけです。
この「プレイヤーが21点を超えた時点で負け(バースト)」という部分がキモであり、ブラックジャックの面白い部分ではないかと思います。

また、1〜13までのカードを使うわけですが、
J,Q,K=10、A=1or11として扱います。
仮に10とJが手元に来ても、21ではなく20となりますので要注意。

ゲーム開始。そして基本動作

そのことを踏まえた上でゲーム開始です。

まず、所定の位置に賭けたい金額のチップを置きます。
今回は1人で受講した関係で他の人がいなかったので、3カ所にチップを配置しました。このようなことはお客さんが他にいないときにできるようです。一人最大何カ所まで賭けられるかは、カジノによるとのこと。

ベットが閉め切られたところでゲーム開始。ディーラーさんがカードを配ってくれます。まずは、この配置。


ワクワクしてきました

ディーラーとプレイヤーに2枚ずつカードが配られます。ディーラーに配られたカードの内1枚は伏せたまま。この時点では勝ち負けがわかりません。

ここからは俺のターン!ならぬプレイヤーのターンです。

カードを引いて21に近い数字を目指すのか、このまま勝負するのかを選択します。カードを引く行為を「ヒット(HIT)」と言い、逆に引かないことを「ステイ(STAY)」と言います。
どちらかを選択してディーラーさんに意思表示をしましょう。このとき、言葉ではなくハンドシグナル
——つまり手を使って意思表示をするのが鉄則だそうです。

具体的なやり方ですが、ヒットの場合は台をトントンと台を叩き、ステイの場合は台の上で手のひらを左右に振りましょう。ちなみにステイの際、手の甲は上にします。

なぜ口頭ではダメなのかというと、後々のトラブルを防ぐためなんだとか。

例えば、口頭でやりとりをしていた場合、負けたプレーヤーが後から「ヒットと言っていないのにカードを渡された」なんて言われても証明は難しいもの。しかしハンドシグナルであれば、そういったトラブルを防ぐことができます。テーブルが天井からビデオカメラで撮影されており、その映像が証拠になるからだそうです。カジノにそんなカメラが仕掛けられているとは思いませんでした。

ブラックジャックは確率命!

動作も覚えた!ヒットでバシバシ勝負だ!と思ったとのも束の間

「バシバシヒットしてたら勝てるものも勝てない!そのヒットは勇気じゃない!それは無謀と言うんだ!」

Σ(゚д゚lll)ガーン!!!
※実際に言われたわけではありません。

というわけで考えましょう。

ヒットするかステイするかを考える上で、重要なことがあります。

(1)バーストしてしまった時点でプレイヤーの負けが確定。
(2)ディーラーは合計が16以下ならカードを引き続ける。逆に17以上で強制ステイ。

バーストしては元も子もない、ディーラーは勝手にバーストしてくれる可能性がある。つまり常にステイしとけってこと?

いやいやそんなに甘くありません。

ここでブラックジャック独自の確率論(ベーシック・ストラテジー)が出てくるわけです。ブラックジャックの基本戦術とされているもので、プレイヤーにとって最も分のいい選択肢が記載されています。


これが基本になります。

詳しくは割愛しますが、ヒット、スタンドは前述の通り。
ダブルは掛金をその場で倍にすること。
スプリットは同じ数字のカードがきたとき、2分割してゲームをすすめること。
サレンダーは掛金の半額だけ手元に戻すことを条件にゲームを降りることです。

特徴的なのは、6と7が判断の境目になっていることですね。これは、以下の考え方とルールを参考にするとわかりやすいです。

(1)次に引く数字は10がくるものと考える
 (10, J, Q, Kを10として数えるため、4/13で確率が一番高いから)
(2)ディーラーは16以下ならば強制的にヒット。17以上ならば強制的にステイ

例えばディーラーのカードが6以下の場合、続けて2枚ひく確率が極めて高い→2枚とも10の可能性が高い=バーストの確率も高い。よってステイが良い。
逆にディーラーのカードが7以上の場合、2枚目で17以上になる確率が高い=負ける可能性が増える→黙って負けるならヒットで勝負!となります。
ただしプレイヤーの合計が21に近いなら、ヒットしてバーストするリスクは犯さずに済むわけです。

こう考えると自分の手元の合計が11の時はダブルというのもわかりますよね。なぜなら次に10がくる可能性が高い=21になる可能性が高いわけですから。

実際はもっと複雑だと思いますので突っ込みどころはあると思いますが、なんとなくおわかりいただけたでしょうか。

というわけで、基本的にはこれを元に判断をしていきましょう。

ちなみに、本場のカジノでこの戦略通りにプレイしていないと、隣の負けたプレイヤーから
「お前がベーシック・ストラテジーを無視したから負けた」などと言いがかりをつけられることもあるとかないとか。(笑)
そういった意味でもベーシック・ストラテジーを基本とした方がよさそうです。

とは言っても永遠とその通りにやっていたらとても「ゲーム」とは言えません。俗に言う「流れ」や場にあるカード、賭けた金額なども考慮に入れながら、時には勝負することも大切ですよね。実際私もベーシック・ストラテジー通りにやってみたところ、面白いように負けました。
あくまでも確率論だということをお忘れなく。

ひたすらフリープレイ

その他細かいことを教えてもらい、残った数分で自由にプレイさせてもらいました。前述の通り面白いように素早く負けましたが…。それでもゲームのルールからカジノの小ネタまで色々なことを教えてもらい、とても楽しい時間でした。

思えばブラックジャックやその他カジノゲームのように、ディーラーという仕切り役を相手にゲームをすることってあまりないですよね。実際に人を目の前に勝負する緊張感があったり、目の前に積まれたチップと配られたカードから発せられるプレッシャーなど、他ではなかなか味わえない中毒性があるなと思いました。実際に賭けるともっと緊張感が生まれるのでしょうが、そうではない気軽さが日本のカジノの良いところかもしれません。

実は営業終了しちゃいます

できることならまた行きたいカジノ・ヴィーナスなんですが、残念なことに2010年5月9日で営業を終了してしまうそうです。あと数日しかありません。日本では数少ないカジノ体験ができるスポットですので、興味を持たれた方は是非行ってみてくださいね。

ちなみに祝日は混むようなので、特にエントリークラスを希望される方は予約した方がよいとのことでした。予約は電話で受け付けてくれるそうです。
詳しくはカジノ・ヴィーナスのサイトを参考にしてください。

おまけ


ヴィーナスフォートに乗り捨てられた珍獣

この記事を書いた人

としお
webディレクターとしてweb制作会社で働いていましたが2010年1月に退職。現在は自分探しの旅の途中。(ようするに無職)

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