元祖!? ARゲーム『バーコードバトラー』


最近巷で話題のAR(Augmented Reality 拡張現実)。
どんなものかと言いますとwikipediaにはこう書かれています。

バーチャルリアリティと対を成す概念。強化現実とも呼ばれ、現実の環境(の一部)に付加情報としてバーチャルな物体を電子情報として合成提示することを特徴とする。
Wikipedia:拡張現実  

最近注目されがちなのは現実世界に被せて映像を表示することですが、
大事なのは後半部分。

『現実の環境にデジタルデータとして付加情報を加える』

これはアレじゃないですか。そうアレですよ!
昭和ノート、コアラのマーチ、ガリガリ君、松葉のラーメンを戦わせてきた
時代の最先端ARアイテム「バーコードバトラー」!


時代の最先端ARアイテム

バーコードバトラーとは?

食品や日用雑貨、本やダンボール等々、周りを見渡せばどこにでもあるバーコード。
このバーコード情報を読み取りHP、攻撃力、防御力に変換して戦士化!
その名の通りバーコード同士を戦わせるゲームです。

今回は1992年発売した『バーコードバトラーⅡ』をご紹介。

2からはカラーリングが白から黒色になりました。
下の隙間にバーコードを通して読み込ませます。


懐かしのウーロンリー!

あまり知られてない?白熱のストーリー!

当時
「バーコードで対戦!すげぇや!」
というストーリーそっちのけで夢中になっていたバーコードバトラーですが、
さすが男児用玩具、説明書を読んでみると男の子ゴコロをくすぐる壮大なストーリーが背景にあったのでした。

さっくりとあらすじだけご紹介しますと

5つの星からなるバーコード星雲、ここではタイムマシンが日常的に使われ、過去や未来を自由に行き来するタイムトラベルが楽しめる高度な文明が築かれていた。そこに突如として現れた宇宙帝王ゴッドに、タイムトラベルの要となるレジスタストーンで作られた鍵を奪われてしまった!宇宙帝王ゴッド VS 6人のバーコード戦士の時を越えた戦いが始まる!! 

この6人の戦士というのが前作「バーコードバトラー」のコンビニウォーズの子孫であったり、
前作も悪の親玉であった「宇宙帝王ゴッド」は、
悪魔的天才科学者リサイクル博士の手により復活させられたなど、
子供向けながらも意外に作りこまれた設定に胸がアツくなります。

できればこのストーリーでマンガを連載してほしかった…!

思わず気になるキャラクター名

バーコードバトラーⅡの敵キャラは画面上の表示だけみると数値しか表示されていないのですが、実は1キャラ1キャラに名前がついています。


カオロピスナイトとかドドン兵衛とか


ユンケル皇帝とか写ランデスとか

今見ても
「これは大丈夫だったんだろうか・・・」
と心配になるネーミングが満載です。
しかしながら子供向けには覚えやすい上、中々笑えるネーミングセンス。
1体1体のに細かくキャラ付けがされており、
『面白可笑しくしたい!』と言う開発者の愛が伝わってきます。

エンディングを目指してプレイしてみましたが…

バーコードバトラーⅡには3つのモードがあります。
C0
友達とバーコードを持ち寄って戦うモード
C1
バーコードバトラー内のコンピューターデータと戦いながらデータ成長していく全4ステージのRPGモード
C2
C1で強くしたデータと付属の敵軍団カードを戦わせるモード

この中でも、子供の頃に叶わなかったC1のエンディングを目標にプレイを開始!
エンディング画像をアップするんだい!
と意気込みましたが6時間プレイして全工程の1/4しか進まず、時間の都合上エンディングは断念しました・・。


初期メンバーにはラーメン活武(かっぶ)とプリンセスグミーを選択


その他RPGで言うとまだLV1状態なので結構弱いです。


敵を倒すことで徐々に攻撃力や防御力がパワーアップ!

このゲーム、序盤はサクサク進めますがそれはかなりの罠でした。
後半データの成長が足りず全然進めなくなると言う惨事に。。
一度ステージを進めてしまうと戻れないため、弱い敵を倒してレベルを上げると言うことも出来ず詰みました…。
いずれ、イチからやり直して再チャレンジします。

今までで一番身近なARなのではなかろうか

現実世界のどこにでもあるバーコードから戦士を生み出し戦わせる事が出来てしまう。
登場してからもう随分と経ってしまいますが、
表現的な面白さを追求する昨今のARと比べると、
「遊び」と言う観点においてバーコードバトラーはより『身近』なARグッズだったのではないでしょうか。

『ARの概念とか良く分からん!』と言う方にも

「バーコードバトラーの戦闘力の部分が映像化されただけですよ」

と言うととてもわかりやすいですね。(かなり大雑把ですが)

個人的にはゲームシステムはそのままに、
バーコードを認識して立体映像を表示してバトルする玩具を
きっとエポック社が作ってくれると僕は妄想しています。

「バーコードバトラーARとかどうでしょうか!?」

事実かどうかは分かりませんが
「日本の若者はファミコンをプレイしていたおかげで、今のPCでは当たり前となっているウィンドウシステムを抵抗なく扱う事が出来た」
と言う話を聞いた事があります。

こういったデジタル玩具で遊んできたからこそ、未来の技術に対しても抵抗なく無意識下で理解をして扱っているのかもしれない。

そう思うと子供時代の玩具も中々侮れません。

ということで、
今でも意外に斬新的なバーコードバトラーで遊んでみました。
バーコードバトラーをもってる人は、
ぜひ、倉庫の臆から引っ張り出して元祖ARゲームで遊んでみませんか。

この記事を書いた人

CRAC
就職後、小金が手に入る事を良い事に気付いたら漫画を買いまくってるマンガ馬鹿。 エンタメ業界で企画プロデュース業をたしなみ中。

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