みなさん初めまして。今回よりコラムを書かせて頂く事になりましたハチヨンライターのケイです。
今や押しも押されぬ人気となっているK-POPを始めとするおとなり韓国ブーム。本コラムではそんな韓国について好きな人はもっと深く、今まで興味のなかった人にはこれをきっかけに興味を持ってもらおうという思いを胸に、私が仕事で約半年間現地で生活し身をもって体験したリアルな韓国を、時には日本ではびっくりするようなエピソードを交えながら紹介していきたいと思います。
ハングル文字を制す者は韓国を制す】
記念すべき第一弾はやはりこれ。
韓国に行って誰もが一番最初にぶつかり、そして最後まで付きまとう韓国語=ハングル文字です。 あの□や○や△の横に棒なんかがくっついているどっからどう見ても記号にしか見えないあの文字です。あれを見ただけで理解しようと思う気すら起きない人も少なくないのではないでしょうか?
今回はそんなハングル文字について簡単に説明させて頂きますので、この機会にあの文字の構造だけでも覚えていって下さい。
アニョハセヨは突然に。
日本にあの「お尻ダンス」引っ提げてKARAがやってきたのは2010年の8月。それから更に1年前のある日のこと、突然上司から長期の韓国出張を命ぜられました。僕は韓国はおろか海外に行くこと自体が初めてで、思いもよらぬ話に戸惑いを隠せませんでした。
更になんと出発日はその日からたったの10日後。1週間でパスポートを発行してもらい慌ただしく数カ月分の荷物をトランクに詰め、何が必要かもわからぬまま本当に10日後の2009年9月1日に韓国の地に降り立っていました。それまで韓流ドラマや韓国映画に全く興味のなかった僕が知っている韓国語と言えば「アニョハセヨ(こんにちは)」「カムサハムニダ(ありがとうございます)」「サランヘヨ(愛してます)」の3つくらいでした。もちろんハングル文字も記号にしか見えません。
さらに僕の行った場所は蔚山(ウルサン)という工業都市。観光地ではないので日本語なんか全く通じませんし、英語もごく稀にわかる人がいるくらい。 そんな程度の語学力で行ったもんだから、それはそれは想像を絶する大変さでした。
具体例をあげて申しますと…
メニューに何を書いてあるかわからない…
英語や写真を一緒に載せてくれてたらまだ想像がつくんですが、文字だけのメニューのお店ではどんな料理か、肉か魚か野菜かも分からずただメニューを指さして運ばれて来た料理を見て初めて自分が注文したのが何なのか知るというドキドキ感。
テレビを見ても何も理解出来ない…
バラエティーやクイズ番組を見ても言ってることはさっぱりだし字幕を付けてくれても読めない。「レッドクリフ」を放送してた時は映画の音声は中国語だし、字幕は韓国語だしで完全に映像のみでお楽しみください状態でした。
エアコンの操作が出来ない…
ここまで来るとある種のあきらめと言いますか、清々しささえ感じてしまいますね。今が暖房なのか冷房なのか除湿なのか分からない状態で設定温度だけを信じて過ごしましたよ。ちなみに電源は真ん中の四角いボタンで、僕はファーストチャレンジで一番下の丸ボタンを押してしまいエアコンが反応せず泣きそうになりました。
この他にもシャンプーとリンスの区別がつかなかったりだとか、エレベーターに緊急っぽい張り紙が貼られていても読めなかったりだとか、同じ出張で来ている日本人のおっさんとレストランと間違えてラブホに入りそうになったりだとか(それは気付けよ)
読めない・書けない・話せない・聞けないという状況では生活そのものが危ぶまれてしまいます。観光旅行程度ならまだいいのですが、この先何ヶ月も暮らすとなれば尚更です。
そんな状況を打破すべく、僕は猛烈な勢いで韓国語を勉強しましたよ。それはもう必死ですよ。これからの韓国ライフを楽しむ為にも避けては通れない壁ですからね。
知ってしまえば意外と簡単!?
そういう意気込みで日本から持参した韓国語会話の本を開いて読み始めたところ、それまで記号にしか見えなかったハングル文字が実はすごく研究されて作られた(ハングル文字は1443年に作られた人工文字なんです)画期的な文字なんではないかと思い始めたんです。
こちらをご覧ください。
これは『反切表(パンジョルピョ)』と言って日本語の五十音表に当たるもので、基本母音(10個)と子音(14個)を組み合わせたものです。そうなんです、実はハングル文字はすべて『母音』と『子音』の組み合わせで出来ているんです。
【 ㅇ「子音(無音)」+ ㅏ「母音( a )→ 아(あ) 】
【 人「子音( s )」 + l「母音( i ) → 시(し) 】
という風にローマ字のように組み合わせてひとつの文字になっているのです。 同じようにでKARAは韓国語で