日本とSan Franciscoをつなぐ、btraxさんにお邪魔して日本人インターンの方に話を聞いてきた@サンフランシスコ


San Franciscoに数日おりますが、せっかくなのでSan Franciscoにいる日本人に会いたいな、ということで、色々と調べてみると、でwebコンサルをやってる会社さんを発見。

blogなどを見ると、「San Franciscoと日本をつなぐ」というコンセプトや、のこちらの状況やスタートアップなどのベンチャーに対するアプローチなど、色々と共感できるところも多く、どんな人が働いているのか興味がわいたのと同時に、日本とシリコンバレーを含むSan Franciscoなどとを、どのようにつなげるか、今後の日本が展開していくために何が大事かなどが少しでも分かればと思います。

ビートラックス (btrax) サイト

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ということで、さっそく来ました。btraxさんにお邪魔します。

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建物は、倉庫みたいなところを改装したところ五階建てで、一階はCoworkingスペースで利用されており、建物の中にも色々な会社がたくさんはいっていました。サンフランシスコって、ほんと倉庫みたいなところが多いけど、それらをうまくリノベーションしていてすごいと感じた。

また、シリコンバレーがIT業界で盛り上がっていますが、詳しくいえば、シリコンバレーと呼ばれているのは、Sanjose(サンノゼ)と呼ばれるところで、GoogleやApple、AdobeやEvernoteなどが犇めき合っていますが、btraxさんがいる地域は、どちらかと言うとサンフランシスコ北部のほうなのですが、近年、このあたりの地域は、SOMA(South of Market)地域と呼ばれ、最近だとTwitter,Wordpress,Ustream,instagramなどここ最近急成長のサービスを生み出している地域で注目がでているところです。

つまり、サンフランシスコ内にも、シリコンバレーのような地域と、SOMA地域などの新しいITベンチャーが生み出される地域があり、SOMA地域は、倉庫などを改装したシェアオフィス、Coworkingスペースのような自由でオープン、それでいてとてもイノベーティブな発想が生み出されそうな土壌があると感じます。

サンフランシスコ市民自体が、アメリカ内においてもやはり最先端なものに対する意識が高く、歩く人の多くがiPhoneやAndroid携帯をもち、Applestore@サンフランシスコには、毎日渋谷のApple以上に人でごったがえしている感じでした。そういった雰囲気も後押ししているのではないでしょうか。

そして、こちらの会社に現在インターンをされている三人の日本人の方々に突撃にも関わらず短い時間ながら、お話をさせていただくことになりました。

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(左)滝沢久輝さん (中)中尾聡美さん (右)土屋尚史さん

ということで、btraxにインターンをされている三人とお話をさせていただきました。

    三人とも、どういった経緯で、こちらで働かれているのですか?

滝沢(左)3月に、日本の大学の大学院を卒業し、日本での就職先も決まっていたのですが、就職の時期が8月入社ということで、3月〜8月までの間海外で働く経験をしておきたい、という考えから、サンフランシスコにある会社の中からbtraxを選んで働かせてもらっています。今後は、日本とサンフランシスコをつなぐ架け橋のような仕事をしたい、という思いから、こちらの会社で学べるところがあると思ったのもそうですね。

中尾(中)いま現在日本の大学に通っていて、サンフランシスコにある大学に留学が目的でアメリカに来ました。留学も終わり、日本に帰る間、ということで一ヶ月ではありますが、こちらの会社で経験をしたい、ということからインターンをさせていただいております。

土屋(右)もともと3月までWebディレクターを日本の会社でやっていました。自分の今後の道について色々と考えた結果、辞める前からずっとシリコンバレーに行くんだ、という思いをずっともっていて、とあるイベントで知り合った方にbtraxさんをご紹介いただき、そのまま3月からこちらでインターンをやらせていただいております。日本とシリコンバレーがもっと近いものになれれば、という思いがあり、今後はそういった事業を興していけたらと思っております。

btraxさんでどんな仕事をされているのですか?

現在、San Francisco各地、特にシリコンバレーやこのあたりのSOMA地域がITやweb業界関連で多くの企業が生まれています。また、日本の企業が海外進出する際も、このあたりの地域を軸に展開していくことが多いです。

しかしやはりまだまだ日本企業の進出もまだまだで、最近になり、GREEやDeNAなどの企業が進出してきましたがやはりまだまだ簡単には難しいものがあります。日本の企業がもっと海外、とくにここSan Franciscoでビジネスを行うためには、やはりそもそもとして日本企業に対するこちらの認知が少なく、メディア露出やPRが少ないと思われます。
そこで、btraxでは、もっと日本の企業が海外に進出できるようお手伝いさせていただくために、San Franciscoにてイベントを開催し、San Francisco現地のメディアや、こちらにいるVCなどの投資家などに対するアピールの場を設け、アシストしていけたらと考えております。

私たちインターンは、そのイベントの一つとして、SF New Tech Japan Night を開催し、その運営を任されております。
今回、第二回が今度の6月28日に開催されるため、その準備を行っております。インターンでありながら、大きな仕事を任されているので、すごく重要な仕事だと思います。

SF New Tech Japan Night公式サイト

SF New Tech Japan Nightは、今回で第二回の開催であり、San Franciscoにて日本企業が自社のweb/モバイルサービスを地元のオーディエンスに英語でプレゼンを行うイベントで、昨年行われた第一回では、casino online canada 19px;”>日本のベンチャー6社が出場し、イベントをきっかけに 出場企業の一つmyGengo500 Startupsからの資金調達に成功するなど、海外進出を目指しているベンチャーなどにとってチャンスとなるイベントです。
サービス自体を審査する第一次審査を通過したのが19社で、その後、第一次審査企業は英語でのプレゼン動画をYouTubeにアップ。 プレゼンのクオリティーを含め、総合的な内容をサンフランシスコの地元の起業家、投資家、メディア関係者, コンサルタント等で構成される審査委員会がチェックしそれにより最終プレゼン企業が6社に絞られました。


(最終プレゼンに選ばれた6社一覧)

イベント当日である6月28日には、300人以上の参加者が見込まれ、日本のサービスに対する期待が伺えます。また、アメリカのメディアや、投資を検討しているAngel投資家などの参加も予定されており、このイベントを通じて海外への足がかり、そして日本の企業の海外に対するPRとなればと思います。

イベント概要
日時: 2011年6月28日(火)17:00 – 23:00
場所: Mighty San Francisco
119 Utah Street, San Francisco, CA 94103
イベントHP: http://sfjapannight.com/

    いま、San Franciscoでも注目があがっているサービスなどありますか

日本とSan Franciscoというものの違いが意外となくなっている気もします。
日本の方も最近は海外の動きに敏感で、かつてはSan Franciscoで流行ったものが数年遅れて日本でも、というものでしたが、今はそのタイムラグがなくなってきていると思います。

いまこちらでも注目があがっていると個人的に思うのは、”ソーシャルリクルーティング”なのではとも思います。LinkedinがIPOを行ったことで俄然注目がでてきたのではと思います。今後日本でもくるとやはり日本でも報じられていますし、日本進出の動きもでてきています。

Facebookなどとの違いとして、やはりLinkedinは”外向きの顔”などではと思います。自分自身の仕事やプロジェクトなど、肩書きのようなものをメインとするもので、Facebookのようなどちらかというと”内向きの顔”(プライベート)との違いがあると思われます。自分の仕事をきちんと明確にし、肩書きやプロフィールをきちんと確立していくことで、上手くサービスを利用していくことでより動きも加速されるのではと思います。

ありがとうございました!

お忙しい中、短い時間ながらお話を聞かせていただきました。みなさん、日本と海外に対する橋渡しを意識しており、日本と世界との距離が今後さらに近くなれるよう、少しでも多くのスタートアップが、日本だけでなく世界を意識できるような環境とそれらを支援する態勢が大事だと実感しました。

SF New Tech Japan Night、知ってる人はどれくらいいるのだろうか。
こういった現地の情報をもっとアンテナをひろげて積極的に参加していくことは大事だと思います。個人的には、Cacooは応援していますね。やはり福岡の企業は、アジアのシリコンバレーを目指せる場所だと思ってるし、そういった動きの一つになれればと思います。自分の地元でもあるし、福岡をもっと盛り上げていけれるようにできたらとも思います。

寄稿元:江口晋太朗blog