震災からもうすぐ2週間。
テレビから、ラジオから、新聞から伝わってくる被害状況は留まるところを知らないみたいで、
毎日ドキドキしている並木です、こんにちは。
今回のテーマは”ボランティア”。
節電だけじゃ納得できず、
「今すぐにでも現地へボランティアに行きたい」という思いを抱え、
「現場のニーズが確認できてから」という情報にソワソワしている方も多いはず。
(私もそうなんですが…。)
ちなみにNGO「ピースボート」さんが主催する災害支援ボランティア説明会は毎回満員だそう。
そんな方にオススメなのは以下のサイトをチェック。
現在では、ピースボートの他にも様々なボランティア情報がネットに出ていたりします。
さて、「地元でもできることがあるはず!」と情報を探し、筆者もボランティアに参加してきました。
わが地元のまち、流山は福島県相馬市と姉妹都市協定を結んでおり、中学校の林間学園は相馬市へ行くのが定番です。
(※相馬市の被害についてはテレ朝でも取り上げられていました。)
相馬へ届けてもらうお米や缶詰を持っていざ地元のコミュニティプラザへ。
「ボランティアします!」と伝えて体育館へ入ると、
そこには物資の箱が山のように重なっていました。(受付は3/31まで)
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今回の場合、支援物資発送までのボランティア手順は以下の通り。
- 1) 市民の皆さんが持参する物品を受付で簡単にチェック(期限、使用状況など)
- 2) 体育館の入口付近へ一旦ストック
- 3) 日用品、衣類、食料、飲料…など、大きく分ける
- 4) 魚の缶詰、カレーレトルト、ふりかけ…など、品目ごとに分けて箱へ
- 5) 箱がいっぱいになったら数を数えて、品目と数を書いた紙を2面に貼付
- 6) 箱の数を数える
- 7) 4tトラックに物資バランスを見ながら詰め、お見送り!
相馬市には、避難所が4件あるのだそう。
最初に市役所にトラックが到着した際、現地で話し合ってどの物資を何箱どこに割り振るか決められるよう、「ふりかけ78袋」、みたいに箱の中身も全部数えます。
お水も賞味期限を必ずチェック。箱詰めします。
第8便となる4tトラックへ、優先順に詰めて……
運転手さん、お願いします!
市役所の担当者Oさんは、
地元の企業さんにお米や醤油、子どもの絵本などの提供をお願いしたり福島との電話で現地ニーズを訊いたりと不眠不休でコーディネートにあたっていました。
「震災から一週間以上経過しているから、
今日の時点では女性用下着が求められていてね。
相馬ではお風呂も入れないから、せめて着替えたいそうなんだ。
そういうのを聞くたびに、こっちも市の職員で走りまわっていますよ。
募金を握りしめて地元のショッピングセンターに買いに行ったり、
企業さんに呼びかけたりしてね。」
「毎晩、運送業者さんのご厚意で空トラックをお借りして便を送り出してるんですよ。
でも現地ボランティアも疲れ果てて、朝9時に届けて欲しいらしい。
夜中に届くと、総出で運びださなきゃいけないからね。」
「 ……あ、醤油の一升瓶、届いてた?
良かったー! ○○社さんに、お願いしておいたんだよね!
30kgのお米の袋も届いているね。良かった良かった!」
(担当のOさん)
Oさん、皆さま、本当にお疲れ様です。
私は受付から仕分け、トラックへの荷詰めまでひと通りやってみましたが、幾つか気づいたことが。
・子ども服の仕分けが大変
ベビーから150cmまでにわたる男児・女児の服の仕分けは大変でした。
一枚一枚サイズを確認し、ある程度サイズごとに分けて箱詰めするのですが、
山積みの服のサイズ確認はキリがないのです。
性別ごと、サイズごとに分けて括られて届くと嬉しいなぁ……
と、作業しながら思いました。
・冬場の緊急支援に夏服が届く
限られたスペースに詰め込んで、今夜もしくは明日送る便に、
夏用の薄いTシャツを詰めても良いものなんだろうか?
現地は暖房も足りなくて寒いのに……と思いながら、
たまに届く夏服を仕分けしていました。
・たまに賞味期限の切れた食品が届く
よく話題になる「賞味期限切れ食品」。
少しだけですが、やっぱりありました。
でも、ほとんどの皆さんは受付で「一応確認しました」と一声。
ここは現地からは遠いかもしれないけれど、
支援物資には皆の思いが詰まっています。
少しでも誠実な気持ちが被災者の方にも伝わるよう、
丁寧かつ真剣に物資と向き合うボランティアも必要なんだ……
と実感するひとときとなりました。
なお、東京都でも物資の受付を行っているようです。
また紛争・災害緊急支援NGOの「JEN(ジェン)」など、
期限を区切って物資募集をしているところも。
復興支援はかなりの長丁場。
現地が気になる皆さんも、地元やNGOの最新情報をご確認の上、
まずは物資提供、仕分けボランティアから始めてみるのも良いかもしれません。