【祝 ご遷宮】僕が好きな、伊勢うどん。 〜第1話 ちとせ編〜


84ismをご覧の皆様、初めまして。新たに84ismのライターに参入した「だいすけ」と申します。今年流行の三重県は鳥羽市出身、鳥羽市で生まれ育ち、大阪の大学で笑いを学び、名古屋の広告代理店で生きる術を学んだ結果、現在は地元三重のタウン情報誌を出版する会社で働いています。
さて、こちらでは『僕が好きな、あれやこれや。』と題して、僕の好きなモノ・コトを僕の観点で紹介していきたいと思います。
初回は、今年は20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮の年と言うことで、乗っかれるものは乗っかろうと、「伊勢うどん」のお店についてです。(またいつか式年遷宮のコラムも書きたいですね)

讃岐だけがうどんじゃない!

皆様は「うどん」と言えば、どういうものを思い浮かべるでしょうか?コシがあって…、ツルツルで…、つゆに浸かって…。昨今はやりの、いわゆる「讃岐うどん」を思い浮かべる方が多いのでしょうか?
しかし、この多様化の時代、もっと自由なうどんがあってもいいと思うのです。その自由なうどんこそ「伊勢うどん」だと思うのです。太くて柔らかい麺…。黒くて少ないつゆとは呼べないタレ…。そのビジュアルは、うどんの既成概念を覆すものかもしれません。

歴史だってちゃんとある。

この自由なうどん、「伊勢うどん」の由来については諸説ありますが、お伊勢参りに来る多くの旅人に手早く提供するため、麺をずっと茹で続けて必要量だけ揚げていた、また旅人の疲れた胃に優しいようこのような柔らかいものになった、と言われています。
今では一般的な「伊勢うどん」という呼び名ですが、かつて伊勢の地ではこれがノーマルだったので、単に「うどん」と読んでいました。これを30年以上前に当地を訪れて食した永六輔氏が「伊勢うどん」と名付けたのだそうです。

毎日来たくなる、街の食堂

さて、前置きが長くなりましたが、今回紹介する伊勢うどんのお店です。近鉄宇治山田駅からほど近く、世古(=伊勢弁で路地)を入ってすぐに、今回のお店「ちとせ」さんはあります。
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こちらは大正7年に創業し、現在の場所に移って80年以上経つという老舗食堂。
まずは伊勢うどんの押さえておきたいスタイルの1つ、「月見」です。
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(月見伊勢うどん大盛り600円 並盛りは500円)

麺の白、タレの黒、そして玉子の黄色が織りなすコントラスト…。あぁ美しい…。この三位一体のスタイルが、伊勢うどんのデファクトスタンダードと言っても過言ではないでしょう。麺とタレをよく絡め、そして食べ進める中でいつ玉子を崩すか…。考えただけでぞくぞくしますね。こちらの伊勢うどんは少しタレが多めなのが特徴。創業当時から変わらぬ、ダシの利いたタレは奥ゆかしさがありながら、しっかりと味が感じられます。
そうそう、伊勢うどんのタレは、たまり醤油を使用しているため色は濃いですが、見た目の割に塩辛くなくちゃんとダシが利いているんですよ。
続いてはこちら。
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(肉伊勢うどん500円)
肉伊勢うどん」です。絶品のタレと絡むお肉…。美味くないわけがありません。お肉をしっかりタレに絡めて、ご飯に乗っけると…!あぁ、よだれが出てきますね。
ちなみに「ちとせ」さんでは、麺類メニュー+250円で定食に出来ます。ご飯と日替わりのおかずがセットになりボリューム満点で大満足です。

そしてぜひオススメしたいのがこちら。
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(カツ丼700円+豚汁小150円)
カツ丼」です。本題とはそれますが、これが美味い。脂身の少ないカツ、鰹などのダシがしっかり利いたダシと玉子が絡みます。僕がいつもついつい付けてしまうのが「豚汁」。豚がダブってる、なんて声が聞かれますが、いいんです。ここの豚汁はお肉が一杯で美味しいんです。豚&豚で僕もブタ、ってなんでや。でも美味い。

以上、初コラムにて試行錯誤しながら「ちとせ」さんを紹介しました。あー、伊勢うどん食べたくなってきた!今日はどこに行こうかな?それでは皆様、また逢う日まで!だいすけでした。

ちとせ
伊勢市岩渕1-15-11
Tel:0596-28-3879
10:00〜18:00
日曜・祝日定休

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素晴らしい雰囲気の店内。奥には座敷。さながらおばあちゃんの家だ。

 

この記事を書いた人

だいすけ /ライター
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元広告代理店、現タウン情報誌。天照大神の鎮座する国から、県民に役立つことと自己の妄想を発信する日々。お酒、音楽、ライオンズが大好き。

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