世界と出逢うことのススメ「ペルー編」


世界と出逢うことのススメ 『ペルー編』

今回は南米ペルーのおはなしになります。
日本との時差は、日本が昼の正午12時の時、ペルーは前日の夜22時。
約10時間の時差ですね。
時差も辛いけど、行くまでの距離と時間が更に辛い。
20時間もかけて、首都リマに到着するはずが、なんと乗り継ぎ失敗。
遅れることで有名なデルタ航空。
サンフランシスコで足止めされて航空会社の受付に猛抗議。
だけど、受付のお姉さんは何食わぬ顔で、「どうやっていく∼?」と淡々と
マイアミ経由の航空券を発行、体力も気持ちも消耗しつつ紆余曲折ありながら、早朝リマへ。

南米ペルーといえば、天空の城ラピュタのようなマチュピチュ。

人生で一度は見ておきたい遺跡の一つだと思います。
まさにジブリの世界。マチュピチュ。
入り口から少し歩き小さな森を抜けるとそこには、空中都市が。
あのジブリの音楽が流れてくる。
鳥がさえずり、アルパカがのっそり歩いている。

マチュピチュはスペイン軍から逃れるために作った王族のための秘密都市。

小さな森を抜けるまで、まったくといっていいほど外観からは、この秘密都市が見えない。
段々畑が広がり、住宅があった形跡があり、太陽時計もある。
目の前にあるワイナピチュに登り、空から見ればマチュピチュは神話にも出てくるコンドルの形をし
ている。

ネックなのは入場チケットがめちゃめちゃ高い。
なぜならアメリカが管理しているから。
アメリカはどこまでも進出しているなと思う。ペルーの人が管理すればいいのに。

マチュピチュにいくには、まずはマチュピチュ村というところに泊まる。
クスコから3時間半鉄道に乗るのだけど、この鉄道がまた面白い。
1等席に乗るとお土産ショーが始まる。
さっきまで添乗員だったお姉さんお兄さん達が、商品のアルパカセーターを着て席と席の間の通路を
歩いていく。
まさにファッションショーのようにドヤ顔で通路を歩いていき、
ファッションショーとともによくわからないミニショーも始まる。

住宅のある街中にある遺跡も面白い。
石と石との間には、1ミリも刃物すら入らないほど、機密にどうやって作られたかも分からない切り口。
それが接着剤を使わずに崩れることなく積み重ねられている。
昔の人は、やっぱり気功や念力で石を切ったり、空を飛べたりしたと思う。

ペルーではいわゆるコカインは合法。旅行者で薬に手を出してしまっている人も中にはいる。

昔、炭坑労働者が夜も眠らず働かされていた時、それでも休まず仕事をするために、コカの葉を噛み
ながら労働していたという。
肉体的疲れも精神的疲れも分からなくなり、奴隷のように働くことが出来たという。

ペルーのクスコは、標高3,340メートルの高山。
長距離バスに乗り、リマからクスコに近づくにつれて、頭痛と吐き気、息がしづらくなっていく。
コカは高山病予防にも最適で、レストランにはコカ茶というコカの葉を煮だしたお茶やコカキャン
ディーなどもある。
コカ茶の味は、というとただの草の味。国外に持ち出さなければ、合法なので。

ペルーとボリビアを繋ぐチチカカ湖は、更に高い標高3,830メートルのかなりの高山。
チチカカ湖には、浮島がたくさんある。
ウロというものを敷き詰めて島を作り、昔、そこにウル族が住んでいた。
島と島の間はトトラという可愛い船で案内してくれる。

観光客用かもしれないけど、可愛い民族衣装を子供から大人まで着ている。

チチカカ湖から見る空の青さはどこまでも青い。
その青が青すぎて、高山病で頭が痛いせいかぼーっとして不思議の国にきたような気分になる。

ペルーは魚貝類も豊富。
魚貝類の辛口レモン味のセビーチェは有名。
ニジマスもとれるため日本料理屋でニジマス丼があったりする。
全体的に日本人が好んでいる味に近い気がする。

国民飲料の”インカコーラ”という蛍光イエローの飲み物。
ペルーでは、長距離バスが安いのでほぼバスで移動していたけど、
乗ると簡単なサンドイッチとインカコーラ、手につける香水のようなアルコールをくれる。
インカコーラというくらいなのだから、コーラ味に似ているかと思いきや
かき氷のシロップを少し薄めたような味をしていて甘い。
ジャガイモもよく食べるため、日本でも「インカのめざめ」なんてジャガイモが出ているくらい。

ペルーで食べない方がいいのは、パスタ。
ペルーではお湯が沸騰しない。沸点が低いらしく、パスタがアルデンテにならない。
ざるで湯切りする習慣もないみたいで、ナポリタンという名の日本でいうミートソースの麺の下は、
お湯が少し残り、なんだか切ない気分。
イタリア人がもし食べたら激怒して切れちゃうかも。

日本人宿で一緒になった日本人がペルー人の前で生卵ご飯を食べたら、英雄だと言われたと言っていた。
なぜか。

海外では生の卵を食べる人はほぼいないから。
日本の卵のほとんどは衛生面も安全で美味しい。
海外の卵はというと衛生面で心配なことが多く、生で食べるなんてことが考えられないのだと思う。
海外で英雄になる簡単な方法は、生卵を丸呑みしてみることかも。
だけど、変人に間違えられる可能性大なので注意。

ペルーと聞くと、首締め強盗、ケチャップ強盗。なにそれっていうような事件も多い人ももしかしたらいるかもしれないけど、
だけど、人々は「アミーゴ!」「セニョリータ!セニョーラ!」と
陽気で人懐っこく、笑顔。
みんなが笑顔で毎日を楽しく過ごしている。
その笑顔に、時に騙されてしまいそうだけど、
されてもいいくらい、ペルーのマチュピチュは最高!

空中都市に行って興奮したからって
『バルス!!』なんて叫んではダメですよ。
これから旅にでる人のためにもね!

この記事を書いた人

tsukushi旅を愛して病まない都会っこ。 ファッション通販会社で働いてます。 日々なる出逢いに感謝。 更なる発見と成長のため 出逢い広げようキャンペーン実施中☆ まだまだ行きたい国がたくさん!

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