「GarageBand」のすゝめ


どうも、はじめまして。
このたび84ismでコラムを書かせていただくことになりました、松本と申します。
ボクは、15インチのMacBook Proを相棒に音楽製作を行っておりまして、作曲からアレンジまで全部一人でやっています。
以前の音楽制作の環境といえば、机の上が機材とケーブルで埋まるほど複雑で難しいものだったんですが、近年のPCのスペック向上に伴い、パソコン一台あれば手軽に一曲丸々仕上げることが可能になりました。

そんな音楽製作の環境で昔から言われていることは「音楽をやるならMacを買え!」といった話。
現在はWindowsでもMacでも特に問題なく音楽制作を行うことが可能ですが、ボクが今から音楽を作りたい!という相談を仮に受けたら、
「じゃあ、Macが良いんじゃない?」と即答しちゃうと思います。

別に、ボクが根っからのMac信者でスティーブジョブス命!といったわけではないんですが、ボクが音楽制作を始めようとしている人にMacを勧める理由というものはきちんとあります。
それは、Macにあらかじめプリインストールされているソフト、「GarageBand」の存在です。

「GarageBand」とはAppleが開発・販売する初心者向けの音楽制作ソフトウェアで、このソフトだけで作曲からアレンジまで幅広く活用することが出来ます。
初心者向けとは言いますが、有名なミュージシャンでも「GarageBand」で作曲をする人たちもおり、有名なとこではTHE ALFEEの高見沢俊彦さんがスケッチをする際にこいつを使っているみたいです。
そんな「GarageBand」ですが、これから音楽を作りたい!と思われている方にお勧めする理由を今回は書いていこうと思います。

音楽制作に必要なものは何でも入ってる!

「GarageBand」には、オーディオを録音するためのレコーディング機能や、演奏情報を打ち込むためのシーケンサー、またピアノやシンセサイザーなどの音源、ギターアンプをシミュレートしたアンプシミュレーターや、音色を変化させるエフェクターなどが一通り入っており、プロのミュージシャンがデモ制作で行っているような作業を「GarageBand」のみで一通り行うことが可能です。

ちなみに、楽器未経験の方も沢山いらっしゃるとは思うんですが、現代は楽器が弾けなくてもあなたの感性だけで一曲作ることも可能なんです。
というのも、「GarageBand」にはApple Loopと呼ばれる約1,000種類のループパターンが入っており、気に入ったドラムやベース、ピアノのループを貼り付けて歌えば、それだけでオリジナルソングの完成です。
Apple Loopはの音質に関しては、GReeeeNがアルバムの中でこれらの素材をそのまま使ったりしている素材なので、プロも認める音質だったりします。

有名ミュージシャンのレッスンが受けられる!

84世代の中でも、自己流でギターを練習して挫折した方がいるんじゃないですか?
ボクもFコードが鳴らず挫折しかけた経験があるんですが、やっぱり楽器は誰かに習わないと弾けるようにならないんですよね。
ただ、他のレッスンなどはお金と時間がかかり、なかなか長続きしないものですよね。
そんなあなたに、「GarageBand」にはピアノとギターのレッスン機能も付いていたりします。

Lesson Store

このレッスンはビデオ形式で進行し演奏とシンクする楽譜もあるので、ギターでジャムセッションしたり、バッハ、ベートーベン、モーツァルト、ショパンといったクラシックピアノの名曲もマスターできたりします。

講師陣もとっても豪華で、ピアノレッスンでは2003年にグラミー賞を受賞したNorah JonesやSara Beth Bareilles、ギターに関してはStingやFall Out Boyがディスプレイの向こう側から優しくレッスンしてくれます。
個人的にはNorah Jonesが昔からファンだったんで、この機能が追加されたときは即効レッスンを落とし、ニヤニヤしながら見てたものです。

上位ソフトへ違和感無く移行できる(と思われる)!

「GarageBand」だけである程度の完成度を出すことも可能ではありますが、こいつは初心者向けの音楽制作ソフトということもあり、慣れてきた頃には「痒いところに手が届かない」ところが出てきたりすると思います。

そんな方には「GarageBand」と相互性のある中・上級者向け音楽制作ソフト「Logic Express」・「Logic Studio」が用意されてます。

Logicとは「GarageBand」同様、Appleが販売している音楽制作ソフトで、歴史が古く、それだけ幅広いシェアを持っているMac専用の音楽制作ソフトです。

プロ用のソフトなんていったら難しいんじゃないの…?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、Logicは「GarageBand」と相互性のあるソフトなので使用感は殆ど変わらず、キーボードショートカットなんかも違和感なく操作できると思います。

また、Logicの魅力としては、他の音楽制作ソフトよりも比較的安価で、その割には入っているプラグインが大量にあるってところです。
Logic Studioにはこんなソフトが入っています。

・Logic Pro 9…音楽製作用ソフト
・MainStage 2…ライブ演奏の際に活用できる
・Soundtrack Pro…オーディオ編集ソフト
・WaveBurner Pro…マスタリング編集専用ソフト
・Compressor 3.5…映像及び音声圧縮ソフト

上記の音楽制作・編集ソフトに加え、弦楽器や管楽器、ピアノやシンセサイザーなどの音源が1700種類、サウンドエンジニアがデザインしたプラグインプリセットが4500種類、「GarageBand」にも入っているApple
Loopが20000種類、音に変化を与えるエフェクターが80種類と、「GarageBand」とは桁違いなくらい必要なものは揃ってます。これだけあれば、当面は飽きることなく音楽制作に没頭できると思いますよ。

まとめ

というわけで、駆け足で「GarageBandのすゝめ」を書いてみましたが、これだけの環境がMacを買えば手に入るなんて、良い時代を生きてるなぁ…と思います。
昔はMacを使わず、ハード機材のみで音楽制作をしていましたが、それらの環境と比べると作業効率も良くなり、また可能性も広がりました。

現在はYoutubeやニコニコ動画など、自分の作品を他者に紹介する媒体は沢山あります。
なので、ちょっとしたアイデアがあれば、あなたもミュージシャンになることが可能です(仕事があるかたはアフター5ミュージシャンですかね)。

そろそろ暖かくなり新年度を迎えますが、「何か新しいことしたいなぁ…」と思っている方は、是非この機会にオリジナル曲でも作ってみませんか?

この記事を書いた人

matumoto
茨城県生まれ。中学卒業後にノリでギターを始め、現在は音楽制作と子育てに奮闘中。
お酒は一滴も飲めませんが、飲んでいる人と同じノリ(主にセクハラ)は可能っす。
ブログ:松本のメモ中(仮)

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