はじめての男子きもの


ハチヨン世代のみなさん、はじめまして!
yupppyです。

突然ですが、今あなたは空港の到着ロビーで友人の帰りを待っています。
そこへ、今到着した飛行機から降りてきた見知らぬアメリカ人が1人、あなたに向かって近づいてきます。

「すみません、京都以外で日本の素晴らしい場所に行きたいんだけど、どこに行って何を見ればいい?」(※和訳)

と聞かれて、あなたなら何と答えますか?
私の知人は、実際に通りすがりの外国の方にそう尋ねられて、咄嗟に何も答えられなかったそうです。

さぁ、あなたは日本の素晴らしいところを、今すぐに、どれだけ、人に勧めることができますか?
そして、その中のいくつを、実際に知っていますか?
日本で生まれ育って25年。
まだまだ日本の知らないところって、いっぱいあるんじゃない?
灯台下暗しじゃもったいない!
これから日本の素晴らしいところを実際に体験していきます。
どうぞお付き合いください。

第一回は、もっとも身近なところ。

最近モテると噂の“はじめての男子きもの”に密着取材です。

はじめての男子きもの

2010年3月某日。
今回、実際にきものを着てみるのは、編集部メンバーの佐藤くん。
反物からアンティークきものまで揃う、Tokyo135°原宿本店にお邪魔しました。

Tokyo135°原宿本店

お店の看板はこんな感じです。

今回お世話になった店員さんです。

きものについて教えてくれるのは、
粋なきものを着こなす店長の井上さん(左)、そして憧れのきもの男子、中村さん(右)です。
お二人とも、着物がとっても似合ってます。

― 最近、きものを着る男性が増えてきていると聞いたのですが、本当ですか?

井上店長
「はい、きものを着るきっかけとして、去年は極端にゆかたを購入する男性客が増えました。リーズナブルな値段でゆかたを提供するメーカーが出てきて定着したとも言えますが、『甚平よりも、ゆかたのほうがカッコいい!』という女性の声もあって人気が出たんですよ」

浴衣や、きものを着こなす男性は女性に人気ってことですね!

佐藤くんに俄然やる気がみなぎってきたところで、さっそく試着をしてどんどん試してみましょう!

― はじめてのきものを購入する際のポイントはありますか?

中村さん
「普段からカジュアルに着てほしいので、着ようと思ったときに自分がプレッシャーを感じない色、馴染みやすい色を選ぶのがコツです。普段着ている洋服と同じ感覚で選んでください。慣れてきたら、徐々に小物で差し色を入れていくと失敗せずに楽しめますよ」

佐藤
「なるほど。じゃあビシッとかっこ良く着たいので、最初は黒と紺を試してみよう!」

おお!!かっこいい・・・!!!

思わず感動してしまったハチヨン2人・・・。

佐藤
「布の面積が大きいからか、黒と紺という少しの違いでも、かなり雰囲気が変わるなー」

井上店長
「こちらの茶系も、きっと似合いますよ!」

勧めてもらった茶色は、かなりオシャレ感があって、かつ洋服に近い感じもあって着やすそう!
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茶系の中でも何着か着比べてみて、渋かったこちらに決定!

この羽織ひもかわいい・・・!(高ポイント!)

帯もリバーシブルの凝ったものを選びました。
帯に入っている模様を上半分にもってくることで、身長を高く見せる効果もあるのだとか。

奥が深いです。

果敢に挑め!帯結び

さて、ここまで来たところで、きものを選んだまではイイけど、どうやって着るの?
と思ったあなた。

井上店長が優しく教えてくれた、この帯結び講座を見れば大丈夫!

貝の口という結び方のポイントは、

  1. ・自分の体の中心でお腹から胸の長さを残しぐるぐる巻く
  2. ・結ぶ
  3. ・三回折り曲げて開いた真ん中に、短いほうを差し込むだけ!

というお手軽さ。
(本来は最後に差し込んだ部分がもう少し長いそうです)

― 着た後のお手入れの方法を教えてください。

井上店長
「今回選んでもらったきものは、全てポリエステルの素材なので洗濯機で洗えます。
きれいに畳んで、ネットに入れて洗濯機でドライコース洗い。脱水だけは洗濯機から出して、タオルに挟むようにして水分を取りましょう。あとはハンガーにかけて風通しの良い室内で干せば大丈夫です。アイロンの熱には弱いので気をつけて。
もし正絹きものの場合は、呉服屋さんかクリーニング店にもっていきましょう。」

お手入れも簡単ですね!

きものって楽しい!!

最後に、きものを着ることについてお話を伺いました。

中村さん
「着るだけで雰囲気が出るのでオーラを出したいときに着るのがオススメ。
すぐ着れちゃう男子にこそ、本当にオススメです。」

井上店長
「洋服とは違って、着物は形が全部同じなんです。でも着る人によってそれぞれ個性を出せる。カジュアルシーンで使うきものは、人に違った印象を残すことができるし、自分のテンションも上がるし、『楽しい』の素になるアイテムです!」

佐藤
「男性にとっては、スーツを選ぶような感覚できものを選べました。帯などの小物はネクタイを選ぶ感じだし。気軽なんだけど、少しだけ特別な一着という感じ。
今日選んだきもの、買っちゃいます!早くこれを着て出かけたい・・・!」

まとめ

きものって奥が深いものだとは知っていたけど、店員さんと楽しく選びながらお話しているだけでこんなに勉強させてもらえるとは思いませんでした。

お手入れのことも考えると、最初はポリエステルきものから始めれば手軽に着ることができそうですね!
何より私、実は男性の着つけを初めて見学させてもらったんですが

「あれ?これだけ?男子めちゃくちゃ簡単じゃん・・・!!!」

って叫びそうになりました。
正直、あまりにも簡単でずるい!

こんなに手軽に着れるきものを、男子が着ない手はないですよ、本当に。

日本独自の美意識と実用性が兼ね備えられた衣服。

きもの姿の男性って、本当にかっこいい!

きものは七五三以来着ていないという男子、
きもの男子に触発されちゃった女子、
お花見の季節にむけて、大人の一着を選びに行ってみてはいかがですか?

取材協力店舗
Tokyo135°
http://www.tokyo135.com/
東京都渋谷区神宮前4-25-35 maple square2-F
03-3479-2767
open 12:00 close 20:00

きものデビューセット
メンズ¥39,800
レディース¥18,900

この記事を書いた人

yupppy
三重県出身、東京都在住。エンタメ・マスコミ業界からweb業界へ転職。趣味はF1観戦、ライブ、旅行、着物。面白いこととお酒が大好きです!

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