美容室に「ITツール」の必要性。


そもそも、美容室にiPadなんて必要なのか?

最近、美容室でiPadを多く見かける。「iPad」は必要なのか?考えてみた。
【参考記事】美容業界向けiPad、導入が5000台突破――スマート・ナビ

ユーザーはサロンに何をしにくるのか

ユーザーは、ヘアスタイルを「変える」ために行く。来店動機が「iPadがあるから」なんていうのは、まずないだろう。
しかし、「どうせ、行くなら」の面で「iPad」があるところ、というのは可能性としてはあるかもしれない。しかし、サロン側ではホームページで少し紹介していたり、チラシやリーフレットの一部に紹介がある程度でほとんど導入されている認知度は低い。

したがって、集客用として「iPad」導入なんていうのは、まずありえない。

サロンはどのように「iPad」を活用すべきか

では、サロンに来たユーザーに対してサロンは、どのようにこのツールを活用すべきなのか。

■Yahoo!で検索したり、終わった後に行く場所の地図を見せる。

いたって、シンプル。すごく普通の活用例。

■Youtubeで、動画を見て楽しむ。

音が出て周りに迷惑かもしれない、、、

■取り扱い商品のメーカーホームページを見せ、商品説明をする。

ここまでの商品をお勧めすることができる人には、わざわざ「iPad」を使わなくてもできそう。

■ゲームアプリで、ゲームを楽しむ。

これは簡単にできそうで確かに楽しいが、オーナーの目が気になるし作業が止まる。

簡単に、アイディアを挙げてみた。どれも現実的だし、ユーザーが多少は喜ぶ姿が想像できる。しかし、どれも「マスト」ではない。

実際、ユーザーにとって「iPad」はなくても良い。これが僕の考えだ。
では、どう活用していくのが良いのか?
導入予定(済?)のサロンには発想の転換を行ってもらいたい。
導入するすべてのツールを最初からお客様の為に使う必要はなく、最終的にお客様の為になる場合もあるということを認識してほしい。

「ユーザー目線」から「経営者目線」へ

そもそも、多くのサロンがiPadを導入する時の目的が「お客様とのコミュニケーションツール」として導入がされている(はずだ)
それでは使い方の可能性は限られてしまい、「なくてもいい」になってしまう。

この「なくてもいい」「なきゃいけない」にするにはどういう発想の転換が必要なのか?例えば、「紙面のヘアカタログ」を全て「iPad」で代用し雑誌代を削減する。今は無料のヘアカタログアプリが充実している。

また、営業ツールだけではなく管理ツールとして十二分に活用できる。営業ツールとしての活用では「なくてもいい」になることもあるが、管理ツールであれば「なきゃいけない」になる。

利益=売上-経費

利益創出の為には、「売上を上げる」若しくは「経費を減らす」というどちらかがある。

iPadを、お客様とのコミュニケーションツールとして使う。それだけではいつか必ず限界がくる

「手段」と「目的」があやふやになっている状態で導入したり、「iPadなんかカッコいいじゃん!時代っぽい。」という気持ちで導入しているサロンは早くも飽きがきているような気がしてならない。

リテラシーを高く、そして情報アンテナの感度を高め続けていくことでサロンでの活用の発展につながる。
あやふやな理由での導入は尻すぼみに終わってしまうに決まっている。

だけど、活用方法ではまだまだ無限大。

—【この件についてご意見あればこちらまで】—
@kazu19850101

いくつか、使えそうなアプリを紹介。

【黒板】

■筆談でのカウンセリングやちょっとしたメモに使える。

【iBanner HD for iPad】

■電子看板みたいなもの。これでリースする必要なくなるかも。

【SugarSync(シュガーシンク)】

■オンラインストレージサービス。店舗が各地にあってもシュガーシンクでPOPを共有してiPadで閲覧が可能になる。