北米最大級のアニメの祭典「ANIME EXPO2011」レポート


LAで、北米最大級のアニメの祭典が開催

ロサンゼルス時間の7月1日から4日までの間、アニメの祭典「ANIME EXPO 2011」が開催された。
このイベントは、1992年から開催されており、今年で20年目にあたるイベントで、北米で開催されるアニメイベントの中でも、開催年数と規模が最もあるイベントとして位置づけられ、アメリカのアニメ好きが一同に介するお祭りとして人気を博している。

また今年のイベントでは、米国トヨタ車「カローラ」のイメージキャラクターに起用されている「初音ミク」が、エキスポのライブ会場にてアメリカデビューLIVEが行われるとして、日本のみならずアメリカ中で初音ミクの話題がもちきりになっており、現地のLos Angeles Timesでも「初音ミクがデビュー!」と報じるなど、大盛り上がりをみせていた。

ANIME EXPO2011

そんな「ANIME EXPO 2011」に、ボク自身も参加してきましたのでレポートします。

LA Convention Center@AnimeEXPO2011

ANIME EXPO 2011

イベント会場では、企業ブースや販促ブース、またニコニコUSのイベント会場やアニメに関するカンファレンス、LIVEやトークセッション、ワークショップやカラオケ大会などなど。
アニメに関するあらゆるブースやイベントがいたるところで行われていました。

hatsune miku car

niconico.com booth

ANIME EXPO 2011

IMG_2814

また、アニメエキスポの大きな目玉として、やはり参加者のコスプレだと思います。
北米上のアニメ好きな人たちが集まっており、それぞれ思い思いのアニメの衣装に着替えたコスプレイヤーたちで会場は大盛り上がり。
中には実際のアニメの設定のディテールにまでこだわった人や、おそらく着替えるのに数時間以上かかるものなどなど、イベントを彩る様々な人が参加して、イベントは開催されました。
IMG_2905

IMG_3151

IMG_2861

IMG_3105

IMG_2841

IMG_2854

IMG_3225

IMG_3309

IMG_3352

IMG_2965

IMG_2763

ということで、参加して色々と写真を撮ってきたのですが、
ランキング形式で、いくつか紹介していきたいと思います。
また、ランキングは、ボク個人の独断と偏見と自分が撮った写真でのものですので、あしからず。

第5位

IMG_2919
ヴァンパイヤシリーズのモリガン。
やはり、海外だと日本の格ゲーの人気は高く、ストリートファイターのリュウやケン、KOFシリーズの面々などなど、世界でも人気のキャラクターにコスプレをしている人はやはり多かったです。
また、やはり海外の方がこういった分野のコスプレをするのはやはりすごく似合うのは、キャラの設定で欧州などの人たちをイメージしているからなのだろうか。

第4位

IMG_3275
ジブリ作品から、「紅の豚」のマルコ。
仕草までマルコそっくりで、イベント会場でも一際目立っていたおじさんでした。
また、話を聞いてみたら、このイベントに5年連続で参加しているらしく、4日間あるイベントに毎日参加しているそうでした。
毎年毎年このイベントを楽しみにしているということで、こういったリピーターによって、イベントが支えれれているのだなと思った。

第3位

IMG_2821
トヨタブースにいた、初音ミク。
やはり今回のイベントの目玉して、初音ミクの米国デビューということが一番かと思います。
参加しているコスプレイヤーの衣装も、初音ミク率がもっとも高かったという実感。
この写真は、企業ブースで初音ミクの痛車の前にいたお方ですね。

第2位

IMG_2758
世界の国を擬人化したアニメ「ヘタリア」から日本。
さきほど、今回のイベントで初音ミク率が高いと言いましたが、それをのぞけば、おそらくヘタリアコスが次に多かったのではと思います。
それぞれ思い思いの衣装で、自分が好きな国の衣装だったりなのですが、聞いてみるとやはり自分の国のコスにしている人も多く、ヘタリアコスというか民族衣装を着ているような人もいて、ある意味で自国の愛国心を表現しているようなものなのだなと思いました。
愛国心という言葉だけ聞くと、一部ではすごく保守的なイメージがあるのかもしれませんが、こういう風にアニメから自分の国や他国に愛着や関心をもつということもあると思うし、それで自国の文化を再確認できるなら、すごくいいと思う。
イベントのはじっこでは、ヘタリアオフ会みたいなものがあり、それぞれ自分たちがコスをしてきた国の衣装を見せ合うコミュニティがあるなど、ネットのオンラインでヘタリア好きの世界各国の人たちがオフラインで出会って思い思いに話をするという場面もあり、新しい異文化交流、
グローバルなものを体験できました。

第1位

IMG_3363
ゼルダシリーズのリンク。
さて、第1位なのですが、ゼルダシリーズのリンクに扮したこの少年にしました。なぜかというと、じつはこの子、4位に選んだマルコのコスをしていた人の子どもなんです。
で、年を聞いてみると10歳で、なんとお父さんと一緒に毎年参加しているらしく、今年で4年連続の参加ということで、イベントには6歳から参加しているとのこと。写真を撮るときも、きちんとキメ顔をするなど、完璧なコスプレイヤーで、将来が楽しみなきがしてならなくて、1位にしてみました。
こうやって親子でイベントに参加するなど、家族ぐるみでアニメなどに接してることで、モノづくりやアニメなどを含めたコンテンツに対する愛着などを垣間見たきがしました。

アニメから世界の”ANIME”に

日本でのアニメエキスポとはやはりまた違った盛り上がりを見せていたANIME EXPO。
他に有名なところだとフランスのパリのJAPAN EXPOなども有名ですね。
こうやって、日本のコンテンツや日本初のものが世界に認められ、
アニメから、世界の”ANIME”へ
マンガが、世界の”MANGA”
になっていることを実感。

しかし、こういう海外の会場ではあまり日本人の姿を見かけなく、もっと日本人の存在感があったほうがいいのではとも思います。
先ほど2位にあげたヘタリアのイベントも、海外の人でヘタリア日本コスをしている人は多かったのですが、日本人でヘタリアのコスをしている人も見かけなく。
もちろん、イベント全体としての日本人率もかなり低く、日本でコスプレをしている人も、もっと海外にでて海外のアニメ好きな人たちとコミュニケーションをとると、新しい気づきや友達、交流ができると思うし、海外の人たちからすると、日本の人がやはり実際に多くのアニメやフィギアなどに接することができると、うらやましがっている人もいました。

イベントに参加して、自分たちがもっている文化やコンテンツが世界に誇るものだという自覚や、もっと世界に向けて発信していく、ということを考えるきっかけにもなりました。

ぜひ、みなさんも機会があれば来年のLAのANIME EXPO、もしくはフランスのパリやNYでのエキスポに参加してみてはいかがでしょうか。

上記意外にもエキスポの写真がありますのでよかったらどうぞ。

Flickr:110702-@AnimeEXPO2011inLA