こんにちは、chiquichikaです。年末も近いので、大掃除にそなえて「片付け本の実践レポート」をお届けします!
震災後、棚の高いところにあった物をすべておろしたこともあり、私の部屋はカオス状態でした。文字通り足の踏み場もなく、机の下は物でいっぱい、机の上も物でいっぱいなので、広い机での作業が必要なときはリビングでする、みたいなありさまでした。
そこで徹底的に部屋を片付けたくなり、片付け本に頼ることにしました。
そこで参考にしたのが、今年かなり話題になってたこれです。
「断捨離」は字面がストイックな感じすぎて、ひよわな私はタイトルからびびってしまったので、今回は「人生がときめく片付けの魔法」を読んでみました。
BEFORE
積み上げられた書類の山々、(家計簿をいつかつける時のために)とりあえずとっておいたレシート、使いっぱなしのマニキュア。とにかく物が散乱。机も棚も床までも、どこもかしこも隙間無く物だらけでした。
だいたいこんな雰囲気です。
空間があればとにかく物を置いてしまうので、机や棚の上の表面が見えません。はさみや自転車の鍵など、日常的に使うものですら毎回探しまわる始末。
毎年、年末の大掃除でどんなに片付けても、はじめはきれいな部屋も2週間くらいしかもたないことは過去の経験が実証済みです。果たして、結果やいかに。
とりあえずざっと読んでみた
「触ってときめく物はとっておく、ときめかない物は処分」これがこの片付け本の基本です。
とりあえずざっと全体を読んでみたところ、ポイントは3つ。
①片付けはジャンルごとに実施すること。
②片付ける順番を守ること。
③捨てるのに迷ったら「ありがとう」をすること。
たぶん「ジャンルごとに」というのが一番のポイント。洋服なら洋服だけ、家中から一つ残らず全部集めて、床に積み上げて、一気に片付ける。片付けし忘れがなくて、いっぺんに整理できてこれはなかなか良い感じ。さっそく片付けに取りかかりましょう。
片付け開始!
本で指示されている順番に従い片付けていくと、予想以上に大量に捨てるものがありました。初日から、45リットルゴミ袋計8袋の洋服を処分。いらない物というより、捨てるタイミングを失ってた物たちでした。使わないとわかっているもの、意外とたくさん持ったままになっているものです。
最終的に処分した量は、ざっくりこんな感じです。
正直、この本で指示されている片付けの順序、けっこう考えられてると思います。後半にさしかかると、捨てるのが快感になってきましたもの。
ちなみに”ときめき”という言葉がイラッとくる、という人は「ピンとくる」と言い換えるといいかも。ピンとこないものを捨てると、ちょっと不安になるくらい捨てられます(笑)。
27年間の人生と向き合う
本の順番通りに片付けを進めていくと、最後に待っているのが「思い出品」。写真から手紙から文集から、27年分、いろいろ出てきました。
本当にたくさんの人と関わりながら人って生きてるんですね。そっか、私はこんな人たちに囲まれて、これまで生きて来たのか、と感慨深かったです。あと、文集で「はやく結婚しそうな人」ランキングに入ってた友達、じっさいもう結婚してる子がけっこう多かったです。
この本には「とにかく捨てろ」と書いてあるのですが、私は思い出の品はそれほど処分しませんでした。写真だけはけっこう捨てたかもしれません。何が写ってるのか分からないものとか、同じ写真何回か撮ってたりとか(ベストショットのみ残して捨てた)、意外に大量にあるんですよ。これは盲点でしたね。
AFTER
ガーッと一度に片付けを済ませたら、一気に部屋が広くなりました。
捨てるべきモノでこんなに部屋がせまくなってたなんてへこむレベル。
とてもすっきりした部屋になりました。
残念ながらオシャレな部屋とかにはなってないのですが、きちんと整理整頓された住みやすい部屋になりました。
お恥ずかしながらいまの部屋、こんな感じです。
このほかに4段の小さめ本棚がひとつと、もっと小さな2段のシェルフで部屋に出てるものはおしまい。
どちらも棚の最上段はすっきり何も無くすことができたので、写真立てや置物を置いてます。かなりの奇跡です。
普段使わないものは押し入れの奥の空間などを活用して収納しました。
(この5段のボックスももともとは部屋に出ていたもの)
このほか、クローゼットの中も整然としました。洋服などの型くずれも防げるようになり一石二鳥。
そして、実はこの片付けを実施したのは夏なんです!!!
片づけの効果をはかるには最低でも3~4か月は様子をみたいなと思い、年末のタイミングで記事にすることにしました。BEFORE/AFTERがあっても、そのあとキープできたかどうかのレポートってあまりないんですよね。
そして・・・驚くべきことに約4ヶ月たった今でも、ちゃんときれいな部屋をキープできているんです!
AFTERのAFTER
さて今回、片付けをして一番変わったのは、じつは部屋の見た目ではなく「習慣」でした。
何でも置き場所に戻すようになったので、探す必要がなくなりました。書類などは帰宅したらすぐに整理。不要なものは即捨てるようになりました。
きれいな状態をキープしよう、などと全く意識することなく自然にやっています。掃除をして4ヶ月たってもその意識が保たれています。たぶんこの先も大丈夫だと思います。
「いらないものは捨てる。」
「使ったものは元に戻す。」
やらなければいけないと分かっていたけどなかなか身に付かない「習慣」。
それが自然にできるようになってしまったのです!劇的変化でした。
いやはや、なんだか以前の私がどれだけ残念な女子だったのかを晒すはめになってしまいました。でも今はきちんとしてるからいいのです。
はさみ、ない、どこに行ったかな、しょうがない買って来よう。と言って買ってきたはさみたち。片付けたらこんなにたくさん出てきました。
正直びっくりしました。
あの日の私にはもうサヨナラですっ!
「人生がときめく片付けの魔法」は私には合っていたようで、かなり効果が出ました。もう二度と部屋が汚れる気がしません。
(今回BEFOREや片付け中の写真を撮り忘れてしまったのですが、本当に撮っておけば良かったと思うほどでした)
そんなわけで、気になる人はぜひ立ち読みしてみてください。気に入らないところは、とりあえず読み飛ばせばいいと思います。
処分品のゆくえ
著者の方は「全捨て!」と書いていたのですが、それはさすがにもったいないので私はリサイクルに出したり売ったりしました。
洋服は、きれいなものだけ選んで「東京リサイクル運動の会」というところに寄付しました。そしたら後日お礼状が届きました。
東京リサイクル運動の会
小説や実用書などの一般書は、BOOK OFFの「宅本便」というサービスを利用。送料不要で集荷にも来てくれます。
BOOK OFF 宅本便
それから、今回悩んだのが専門書。
ある人にとってみたら価値がある本たちで、しかも大切にしてた本も多いので悩みました。最初、まるっと「各ジャンルの専門書買い取ります」というところで見積もってもらったのですが、買い取り額に納得がいきませんでした。そこで、改めてその分野のみを専門とする古書店を探して見積もりをとったところ、なんと5倍以上の値段で買い取ってもらうことができました!なので、売るときは絶対自分の持ってる本のジャンルに強いところを探すのがオススメです。
さてさて、年の瀬もせまってまいりました。別にこの片付け本じゃなくてもいいと思います。でも、部屋はきれいでありたいものです。こういう時期だからこそ、徹底的にお部屋を片付けてさっぱりしてみては?私にとっては、これまでの人生で出会って来た人や色々なご縁に感謝できるいい機会になりました。
毎年おこなわれている、今年の世相を表す漢字は「絆」だそうです。津波被害の写真洗浄ボランティアも続いています。今年は年末の大掃除を機会に、家族と一緒に写真の整理なども素敵だと思います。