会社勤めの皆さん、平日に美術館って行きますか?
美術館といえば夕方17時で閉まる、土日に行くものと思いがちですが、そんなことはないんです。
中には曜日を決めて平日夜に開館している美術館もあるんです。
少し早めにオフィスを出て、仕事帰りにアートに触れてリフレッシュ!
今回は、東京都内でオフィス街に近い美術館の中から個人的オススメを、現在開催中の展覧会情報とあわせてご紹介します!
丸の内:三菱一号館美術館
<水・木・金曜20時まで>
開催中の展覧会:
KATAGAMI Style ― 世界が恋した日本のデザイン
2012年4月6日(金)~5月27日(日)
明治期の洋風建築がおしゃれな美術館。現在は、19世紀末のヨーロッパの芸術に日本美術が与えた影響ージャポニスムを、工芸の視点から捉え直した展示を開催中。
布を染め付けるための日本の伝統技術「型紙」にフォーカスし、日本の型紙と、その影響を受けたヨーロッパのテキスタイルなどの事例が、そっくりなものからキュートにアレンジされた図案まで、ひとつひとつ丁寧に紹介されています。かつて海を渡った日本の芸術とその広がりに、胸が熱くなるはず。
テキスタイル・家具ファンはもちろん、カワイイもの好きな女子、旅や歴史好きの男子にもオススメの見応えある展示。
ちなみに、東京駅の反対、八重洲側のオフィス街には金曜20時まで開館のブリヂストン美術館も。じつはGoogle Art Projectで取り上げられている日本全国でわずか6館の美術館のうちの1つ。印象派のコレクションが充実していて、モネやピカソの名作も仕事帰りに見れてしまう超オススメの美術館です。
六本木:森美術館
<火曜日以外は22時まで>
開催中の展覧会:
イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに
2012年2月4日(土)〜5月27日(日)
22時までの開館で、働く人も行きやすい美術館ナンバーワン!
現代アートになじみのない人も、色や形を楽しみながら、自分がどう感じたか?(綺麗とか、キモチワルイとか、触ってみたいとか…)をきっかけに、そこから作家の視点を想像してみると面白くなってくると思います。
韓国の女性作家、イ・ブルの作品は、デコ&ビジュー好きな女子、エヴァなどロボット好き男子も楽しめるはず。
カッコイイもの、キレイなもの、理想ってなんだろう?美しさとグロテスクさが共存するのは矛盾だろうか?アートをきっかけに、普段は考えないようなことに踏み込んでいけるのは新鮮です。
品川:原美術館
<水曜20時まで>
開催中の展覧会:
杉本博司 ハダカから被服へ
2012年3月31日(土)〜7月1日(日)
品川のオフィス街から散歩がてら歩ける距離にある原美術館。居心地の良い空間は仕事帰りの疲れを癒してくれるはず。
世界的アーティスト・杉本博司の個展では、私たちが毎日当たり前にしている「服を着る」という行為を、太古の昔から能の装束、シャネルや川久保玲にいたるまで、作品を通して歴史をたどりながら考えます。思わずにやりとしてしまう、ユーモアある作品やキャプションも魅力。
おしゃれが好きな人はもちろん、ショッピングでついつい服を買いすぎるという人にも行ってみてほしい(笑)。
日本の古美術などにも造詣の深い杉本博司の展示は日本の古典芸能や、哲学に興味のある人も面白いと思います。
新宿:東京オペラシティアートギャラリー
<金曜・土曜20時まで>
開催中の展覧会:
BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展
2012年4月13日(金)〜9月2日(日)
日本人なら知らない人はいないであろうコメディアン・ビートたけし氏。そして映画監督として世界に名を馳せるTAKESHI KITANOの展覧会。
にぎやかで度肝を抜くような作品がてんこもりの楽しい展示。中には一生懸命見てる自分の方がバカなんじゃないのか?と思えてくる作品も(笑)。でもその感覚こそが、アートは主観で楽しんでいいものなのだと教えてくれます。
実はこの展示、パリで大成功した展示の日本巡回展。フランスの人はこの展示を見てどう感じたのかな?と考えてみるのも楽しいです。
ちなみに、今回の展示では例外的に無いそうなのですが、東京オペラシティアートギャラリーでは普段は「夜割」という閉館1時間前以降に入場すると半額になるサービスもやっています。
たまには帰り道の美術館へ。
いかがでしたでしょうか?
他にも夜間開館している美術館はたくさんあるのですが、「オフィス街から近い」というテーマでピックアップしてみました。
通勤時間に、お昼休みに、この記事を目にしてくださったアナタ!ぜひ今日の帰り道は美術館へ。