となりにいたんかい?!『ようかいガマとのおいけに かえる』


実家に住んでいた頃
(ちなみに今はひとり暮らし5年生です☆)
湯船に浸かったまま寝入ってしまうので
異常に長い時間 風呂から出てこない。
風呂場を占領するけしからんヤツめ!!と、
家族から「妖怪フロオケサ」の異名を与えられた人 オオグリです。
さすがに 暑い季節は湯船で眠るなんて やらかしゃしませんが!!

 

さて今回紹介する1冊は
この8月に おぎゃーと産声をあげたばかり 最新ようかい絵本です♪

よしなが こうたく 作・絵『ようかいガマとの おいけにかえる』 あかね書房

 

テストで悪い点を取ってしまった ユウタ君
うめて隠しちゃえ!!と近所の駐車場に穴を掘ったところ
眠っている「かえる」が出てきた…。

実はこの 「かえる」 タダモノではないようです。
↓↓こうたくさんの描く ふざけた表情は最高!!!

よくある「ようかい」が出てくるお話だと
お墓だったり、田舎だったり、森の中だったり
ちょっと日常から離れたところが「ようかい」出没現場として
扱われがちですが、そうじゃないのがこの絵本の面白い所。

個々の「ようかい」の性質をきちんと考慮して
私たちが日常すごしている街中の
この場所だったら この「ようかい」と
妖怪のスペシャリスト「日本物怪観光」さん にお知恵をいただいて
登場させる徹底ぶり!!ようかい愛☆
日本怪物観光HP

しかも、登場したヤツ64種の解説が
本の みかえし部分で図鑑になっているという。
もぅ作者さんのサービス精神てんこ盛りの絵本!!!

ちなみに私のイチオシは「すねこすり」
自分のお気に入り「ようかい」探しをしながら読むのも楽しいですよ。
恐ろしげな色調のすみっこに転がってる「すねこすり」かわいい(*・・*)

ちなみに この絵の原風景は環状8号線だそうで。
むっちゃウチの近所です(笑)
なぜ そんな制作秘話を知っているかというと

オオグリ行きつけのカフェで
作者の こうたくさんが偶然くつろいでおられまして
私が図書館勤めなのを知っている カフェの店主さんが
「あ、あの人 絵本作家のよしながこうたくさんだよ。」と
顔をつないでくださったのがきっかけです。
この度は大切な新作をオオグリとしょかんの記事に使うこと
快諾くださり本当にありがとうございました。

 

感謝ついでに宣伝をm(._.*)m
『ようかいガマとのおいけへかえる』
発売に合わせて池袋リブロで原画展が8月末まで開催中です。
私は先日見てきましたが、仕事がチョー丁寧!!!
良いですよ原画。お近くの方は是非☆

関東では千葉と池袋2ヶ所でサイン会もあるそうな。
諸々くわしくはよしなが こうたくさんHPをどうぞ。

よしなが こうたく さんHP

お国言葉 博多弁で書かれている ブログがおもしろいんです!
独特のリズム感のあるいい文章(*・・*)

 

あの時、店主さんに教えてもらえなかったら
となりに 絵本作家さんが おられたことなんて
本当に失礼ながら気付かなかったでしょう!!
「ようかい」も 私たちが気付けないだけで
きっと となりにいるんですよ ちゃんと!!!

この記事を書いた人

おおぐり のりこ
大学卒業までは関西で育ち
長野県で社会人を経由して東京へ出てきました。
いつか自分で「としょかん」を創れないかとぼんやり企てつつ都内の某区立図書館でアルバイトをして実務経験をつんでいます。
本はもちろん 歩くことと食べることが大好き♪

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