ノルウェーの首都オスロの中心地を、7月14日、血にまみれたゾンビたちがさまよい歩いた。
※ 注意 下記からグロテスクな写真が含まれます
「ゾンビ・ウォーク」は、世界規模で行われているイベントで、一般市民がゾンビの格好をして、街中を歩き回るというものだ。
雨が続くオスロだが、当日は快晴に恵まれ、日差しにも負けないゾンビたちが、ノロノロと、時には奇声をあげながら通りを歩く。
ゾンビたちは地元民と観光客の多くの人々が利用する、
オスロ中央駅→カール・ヨハン通り→市庁舎前広場を行進した。
「ゾンビ・ウォーク」はまだそこまで有名なイベントではないため、
偶然ゾンビたちを見かけた通行人と観光客はびっくり&喜んで写真撮影をしていた。
ゾンビ・ウォークには特に大きな目的があるわけではない、ゾンビの格好をしてみたい人たちが、集まっただけだ。
それにしても、驚くほどリアルなコスチュームと化粧。
ゾンビたちは、のろのろ歩きながら、
通行人たちに向かい、奇声をあげる。
ゾンビさんにインタビュー!
ノルウェーのゾンビ女子2人組にインタビューをしてみた。
カロリーネ・ヴィーエさん(20)とヤンリッケ・シーメンソンさん(21)は、仲のいい友人同士。
去年ゾンビ・ウォークに参加した友人から聞いて、このイベントに参加したという。
お腹からでた胃腸を口にして歩くカロリーネさんは、特に通行人からの注目を集めていた。
「ゾンビのコスプレは簡単で、これはフェイクの血のインクと、胃腸もグミと紙の素材を巻いただけよ。驚く人たちの顔や反応を見るのがおもしろかったわ!普段はこういう格好はしないけれど、今回は特別。来年も仕事がなかったらぜひ参加したいわ」
ゾンビ・ウォークを好む人たちは、昨年からこのイベントにおいて、ある葛藤を抱えていた。
2011年7月22日にノルウェーで起きた、77人が死亡したテロ事件のために、その年のゾンビの行進はキャンセル。ソンビは「死人が生き返る」という設定のため、事件で心を痛める人たちのことを配慮して、今年のゾンビ・ウォークも開催の有無や開催時期について、主催者側と参加希望者はFacebookのイベントページなどを通して話し合いを行ってきた。今回のイベントは、テロから1年となる7月22日を避けて開催された。