「KDDI∞ラボ 1stミーティング」に行ってきた!


「日本から世界通用するサービスを生み出したい」


「日本から世界通用するサービスを生み出したい」というKDDI田中社長の一言から始まったこのイベント。サービスの内容は「お金や環境は無いけど、いいアイデアと熱意を持っている人」に対して開発環境、KDDI社員、またはIT系企業、コンサルティング会社からのアドバイス、、事業化する際の資金提供、独立支援を行うものです。

田中社長ご自身もアメリカでソフト開発を行っていましたが、そのときに「君はトリプルレスだ。言葉、ソフトの質、お金。それらが不足している」と言われたそうで、
「日本にもまだまだ埋もれている有能な開発者、若い層がたくさんいるはずだ」と強くおっしゃっていました。

一番”旬”なキャラクターは「クレイジー」!?

当日はKDDI田中社長、高橋専務、GREEや頓知といった業界の雄が参加するとあって、平日の日中とは思えないほど会場にはたくさんの人が来場していました。

その中で最も注目を集めていたのが頓知の井口さんでした。井口さんはARという技術を利用したアプリケーション「セカイカメラ」を提供しています。

頓智ドット

彼が注目を集めていた理由、それは自身を評する際に”クレイジー”という言葉を使っていたためです。
井口さん曰く「IT企業のメッカシリコンバレーにはこの”クレイジーな人”がたくさんおり、常に競争している。そこからして日本とは環境が違う」と。
私は”クレイジー”というよりは”限界や常識に囚われない、自由な発想をもった人”という印象でした。皆さんも機会があればお話を聞いてみてください。


「この∞ラボは1企業が立ち上げたただのベンチャーキャピタルではない。」
GREEの青柳CFOがこうおっしゃっていました。
「この事業はKDDIという企業がただフォロー、出資をしていくだけのものでは無い。GREEやコロプラを初めとした”成功企業”がその過程やノウハウを直接提供できる、一大プロジェクトなんです。」
確かに成功者のサポートほど心強いものはありませんね。そしてそれは過去にKDDIから出資や協賛を受けて成功した企業のKDDIという会社に対する恩返しだけではなく、本当の意味で日本発→世界に標準を合わせているのだと感じました。

ここから生まれたサービスをKDDIで独り占めするつもりはない。

参加者からの質問にこんなものがありました。
「この支援を受けるメリットは大変よくわかりました。怖いぐらい手厚いのですがデメリットは無いのですか?」
それに対するKDDI側の回答はこちら。
「デメリットは思いあたりません。ただ制約という訳ではありませんが、弊社と協業中に他社さんとライセンス契約されるというようなことはさすがに」
つまり”サービスの提供者をKDDIに限る”ことやそれに付随する制約はしないというのです。
実際「GREEは立ち上げ当初auユーザーが70%を越えており、上場を機に他キャリアを取り込もうとしたがKDDIさんからは一切の制約を受けなかった」との事。
これから協業を検討している方々にとっては心強い内容ではないでしょうか。

アキバは世界に通用する!?

こんなおもしろいお話もありました。
「会社は元々麻布にあったのですが、世界に挑むにあたって事務所をアキバに移しました。海外で”アザブ”は通用しないけれど”アキバ”は通用するどころか、向こうから話を聞きたいと寄ってくるんです。」
こんなお話をされていたのはルナスケープ近藤CEO。Webブラウザーの業界で世界を相手にされている企業です。

しかし、アキバもシリコンバレーには敵わないともおっしゃっていました。それは「人と金」の集まる量が違うからだそうです。
シリコンバレーには優秀なプログラマ、そして資金を提供する投資家、ベンチャーキャピタルが集まっており、問題があればシリコンバレーの中ですべて解決できること多く、それもシリコンバレーに人が集まる理由のようです。
頓知の井口さんはGoogleのアンディ・ルービンまで”友人の友人”という、わずかな距離でたどり着いたそうです。シリコンバレーおそるべし。

パネラーからのメッセージ

会の最後はこんな締めくくりでした。

”ゲストから∞ラボへの期待。メッセージ”
ルナスケープ 近藤氏「宇宙。宇宙を変えるサービスを」
コロプラ 千葉氏「社会に貢献できて、皆が儲かるサービス」
頓知ドット 井口氏「EmPassion」
GREE 青柳氏「イマジン。自分が信じられるアイデアを」
経営共創基盤 塩野氏「かっこいいスタートアップを目指してほしい」
そして、KDDI高橋専務「元気な日本をともに創造しましょう!」

参加して感じたことは「日本にもまだまだ熱い思いが溢れている」ということ。この企画から世界を変えるサービスが生まれることを期待しています。
また、当日会場での流れをTwitterでつぶやいていましたので、ご興味のある方はどうぞ。

トゥギャッター:http://togetter.com/li/152448

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この記事を書いた人

茂野明彦
通信キャリアへの5年間の出向中に個人、法人の営業を経験し、現在はIT系研修講師を担当。提供中の研修は主に「スマートフォン研修」や「販売研修」等。進化の早い通信業界においてより効果的な研修を目指しております。

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